父の友人達から元気をいただく [父]

 2回続けて集まりを欠席していた、父の友人との月一の集まりに行ってきました。今回も父は、デイサービスから帰ってきたらすぐに寝てしまっていて、集まりに行くよと声をかけても起きようとしませんでした。夏バテ気味で、最近はずっとベットで横になっているのが習慣化しているので、今日は父の体調が悪くない事を確認してから、少し強引に起こして集まりに参加してきました。

 普段、父のやりたいように、寝る、食べる、テレビ観るを好きにさせていますが、最近の父を見ると寝る時間が長くなって、刺激が減ってきているように感じていました。mizumiuが父に嫌がられながらも、話しかけたり、体を触ったり等して刺激を与えるのも限界だなと感じていたので、今月の月一の集まりには必ず参加させようと思っていました。案の定、父はデイサービスから帰ってくるとベットで休んでしまい、なかなか起きようとしませんでした。

 でもゆっくりと、父を急かさずに声をかけ続け、段階を踏んでベットに腰掛けさせたり、洋服を着替えさせたりして、まだぼーっとしている父の準備を少しずつしていきました。父は友人達の集まりに行くというので強い拒否はしませんでしたが、動作がのろのろとしていて、出来れば寝ていたいと目をつぶって座っていました。

 mizumiuの愛車の助手席に乗せ、母に車椅子を借り、車に乗せて出発しました。こういう時mizumiuはいちいち父に声をかけながら運転します。例えば、出発しま〜す!とか、学校の下校時間だねとか、前の車に面白いこと書かれてあるね、見える?(今日mizumiuの前を走っていた軽貨物タイプの白い車のナンバープレートの斜め上に「最大積載量 森 久美子 (1人)」と書かれてありました。実話です!携帯では遠すぎて写真が撮れなかった、残念)、おかしいね?とか、車が多くなってきたねとか、太陽の光が眩しいねとか・・・。

 車で外に出た事、声をかけ続けた事で、だんだんと父は元気になっていきました。集まりのある居酒屋と駐車場は離れているので、車を降りたら母の車椅子に父を乗せて行きました。居酒屋の入り口で車椅子から降りて歩くのですが、友人達の座っているところまで15メートルくらいの距離も足元がおぼつかずに歩ききる事が出来ず、最後は友人達に手伝ってもらって座りました。友人のみなさんは久しぶりということで、父が来た事をとても喜んで下さいました。毎回のことですが、この暖かい心使いにmizumiuはとても感謝の気持ちでいっぱいになります。

 父が食事をしていると、横でお酒が入ってより元気になった一人の友人が、「エッチな話もしよう。ロマンのある話。会話がワンパターンだからね。こんなこともしないと、楽しい話もね」と、集まりでの会話の「テーマ」を提案していました。「エッチな話」を連発していたので、しかも周りにも聞こえる程の大きな声だったので、注目を集めていました。その提案に友人さん達(数え80歳の男子達)は笑っていました。

 父はそういう時でも、静かで、何か言葉を発する事はないのですが、じっと聞いていました。「エッチな話」をしようと提案していた父の友人の息子とmizumiuが小中と同級生で、そしてmizumiuの次男兄とその友人の長男が同級生だったので、その方は、mizumiuのことを、親孝行娘だといつも褒めてくれ気にかけてくれています。「あんたのお父さんは秀才だった。オレは出来なかった。でも技術が得意で好きだったから、工業高校に入り直したんだよ」と話してくれました。

 その方は、私の介護負担のことをいつも心配して下さっていて、「良い娘だね。でも甘えてばかりいるなよ。自分のことは自分でやりなさい」とめずらしく父に言っていました。父は静かに聞いてうなずいていました。その友人は母のことも気にかけて下さり、母にお土産をと言って、1000円分のお弁当をわざわざ作らせてmizumiuにもたせてくれました。母のことまで考えて下さっているとは、本当にうれしいことです。

 父の友人さん達の存在は父にとって本当に大切なものだと思います。今までに培ってきた友情の大きさ、濃さ、熱さはmizumiuも一緒に幸せな気持ちにしてくれます。父は以前のような同級生ではなくなってしまったけど、今の姿の父を受け入れて下さっている友人のみなさん達に本当に心から感謝しています。

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父の友人

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