「男はどこででもできる」とは言うけれど。父の困った行動。 [父]

 認知症の父は、前立腺肥大症も持っていて、尿のコントロールができません。それに、「昔の男の人」だからでしょうか、よく立ちションをします。一緒にいるmizumiuは恥ずかしいし、周りの人やその場所に対して父の行為を申し訳なく思うしかなす術がありません。止めることは出来ませんから。でも本人は「男はどこでもできる」と言って平気です。

 父は立ちションをするような人ではありませんでした。とてもまじめでまわりへの気遣いも忘れず、礼儀を重んじる人間でした。もしかしたらたまにはしてたかもしれません。でも人通りの少ない場所を探して隠れてやってたと思います。でも認知症になった今、外出先で歩いている時に、人がいようが構わず、壁の端っことか場所も構わず(車のタイヤのホイールめがけてとか)、尿意を感じたら立ちションです。

 mizumiuは恥ずかしくて、父に立ちションやらないでと止めても、聞く耳持たずです。人通りのあるところだと、少し離れて立って、他人の振りをしていたこともあります。衛生上も良くないし、小さい子達への道徳的配慮も欠けているし、他所様の家の壁の端っこを汚すことになるし、まいったなといつも思っています。

 自宅でも、トイレが一つしかないので、母や誰かが使っていて自分が使えないと外へ出て、庭の裏の角っこのほうへ行き、用を足します。ご近所が見ているかもしれない、車で通っている人に見られているかもしれない、mizumiuの世話している植木が見ている・・・など、やめて欲しいなと思いながらも、トイレが使えないならしょうがないかとあきらめています。ただ、玄関と庭の端っこへいくには少し段差があるので、父が転倒しないかは見張っています。

 おしっこが出る!、すぐ出したい!、出ちゃう!という気持ちが先にくるみたいで、父はトイレに行く前に、お○ん○んを出してしまいます。そうすると、壊れた蛇口のようにおしっこを垂らしながら歩くので、おしっこの道が出来ます。床を汚しても、父が何も言わないので、mizumiuの足の裏がおしっこを感知して気づくこともあり、すぐにmizumiuの雷が落ちます。「おとーさん!おしっこしたらしたと言って!!」、「お○んち○、トイレまで出さないでって言ってるでしょ!!」、「またやったな!もー!!」。そして、ぞうきんでおしっこを拭きとります。

 mizumiuが大きな声で叱っても、父は自分には関係のないような顔をして座っています。「お父さん、おしっこもらしたの?」と聞くと、自分じゃないと首を横に振ることもあります。何度言っても聞かないので、トイレに行きそうな雰囲気の時は、横に立って一緒に歩きながら、「まだよ〜、まだ出さないでよ〜。はい、ちゃんと隠して!もしお○ん○んだしたら、引っ張ってチョウチョ結びにするよ〜!」。そうやって父の笑いも取りながら、というか、父はmizumiuに怒られるのがおかしくてしょうがないみたいで、笑いながらしまいこみます。

 でも、トイレの前まで来て、例えば母が使っていたりしてトイレに入れないと、入り口のところでおしっこが出てきます。だめ〜!と言っても、止まりません。父は前立腺肥大症があるので、尿意を感じてトイレに立っても、おしっこが出てこない時もあり、またおしっこが出ずらくて痛みを感じたりすることがあるので、おしっこを止めさせることは、まず出来ません。そういう時はもう止められず、床拭き掃除の準備です。

 外出先などで、おしっこしたいけど、トイレに間に合わない時には、父に「パッドしているから大丈夫だよ。リハビリパンツ履いているから、そのまま漏らしていいよ。汚れたら後でちゃんと洗濯するから、心配しないでおしっこ漏らしていいよ」と声かけをして、父の気を他にそらしたりもします。下手にお○ん○んを出されると、床を汚して、mizumiuが後片付けするはめになってしまいます。

 認知症になると、自分の糞尿を手で触ったり、壁に塗ったり、それを隠して持っていたり、という理解しがたい行動をとる方もいると聞きます。それは恥ずかしさを隠す行為であったり、さまざまな意味合いがあるようです。父は、そういうことはしませんが、濡れてびちゃびちゃになっているパッドを外すのを嫌がる、リハビリパンツを脱ぐのを嫌がる、おしっこが漏れてとても臭うズボンを着替えるのを嫌がるという態度はあります。

 最近は、排便の後、お尻を拭くのを忘れていたりします。なぜそれが分かるかというと、父のお尻を拭く手順は独特で儀式のように、トイレットペーパーの折り方、拭き方にこだわりがあります。トイレを流すという行為も忘れることが多いので、便はあっても紙の残骸が残っていないと、あ〜、拭いてないなと分かるのです。そうなると嫌がる父のお尻の手入れをmizumiuがやることになります。

 また最近は、リハビリパンツやズボンをちゃんと履かないので、お尻が半ケツの時や、丸見え、時には前も見えている状態にまでズボンを下げていることもあります。「リハビリパンツが濡れて気持ち悪いからズボン下げてるんでしょ、さあ、替えよう!」と言っても拒否することが多く、トイレの後など、お尻を出して寝ていることも多いです。デイサービスでも、職員さんがズボンをあげようとすると怒るそうです。父は、ヒップホップ系もびっくりな腰パンスタイルで家の中を歩いています。そのままの姿で椅子に座り、トイレに向かい、ベットに横になります。本人が気持ちいいならと、そのままにさせていますが・・・。母はそういった父の寝姿を見て、「お父さん、寒くない?風邪引かない?」といつも言います。

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