ありがたや〜!ショートステイ! [介護etc.]

 今回、mizumiuのセミナー参加のため、通常よりも長い期間ショートステイを利用しました。今回ほど、ショートステイに助けられたと感じた事はありませんでした。

 通常ショートステイの利用は2泊3日ですが、今回は10泊お世話になりました。いつも利用しているショートステイ先のW苑に5泊、介護タクシーを使って、T園に移動し、そこで5泊する予定でいました。それぞれのショートステイ先で必要なものを用意したので、すべて2セットの荷造りをしました。手持ちの服はそれほど多くないので、3回分の着替え、タオル、洗顔用具、宿泊中の薬、おやつを鞄に積め、足りない時は洗濯してもらうことになってました。T園で使う荷物はショートステイの前にmizumiuが届けてきました。荷物が多くなるので、W苑と介護タクシーの方に余計な苦労をさせないためです。T園には、1週間も前でしたが、父と母の荷物を快く預かっていただきました。

 24日、明日T園に移動するという日、mizumiuの携帯にW苑から連絡がありました。母の調子が悪く、CPK値が上昇していて熱もあるということでした。「えー、どうしよう!すぐに迎えになんか行けない、まずい!!」というのがmizumiuの正直な感想でした。そしてすぐに、CPK値は、転倒して強く胸を打って炎症がおきているから、まぁ自然なことだとも思いました。でも相談員の次の言葉に、しばし唖然。「どうも尿路感染のようなんです。熱も38.7度ほど上がりまして、今抗生剤を医師に処方してもらい、飲ませています」。あー、尿路感染。昨年の暮れにも母は尿路感染にかかり、その時は病院に行くのが遅れ、結局入院するはめになり、その時の薬が原因で、退院後すぐに偽膜性大腸炎を引き起こし、再び入院するはめになったのです。

「いつから熱があるんですか?」、「22日の夜からです」。「オー、ノー!W苑に行ったのが20日の午前中だから、すぐ熱出て、まだ調子戻らないのか、どうしよう」と心の中で嘆きモードに入ろうとした瞬間、「明日からT園ですよね、でもmizumiuさんさえ良かったら、こちらで最後の日までお預かりしようと思いますが、どうされますか?」。おー、天からの支えの声だと思いました。「本当ですか?そうしていただけると、本当にありがたいのですが。でも父はどうなりますか?」、「はいお父様も一緒に、こちらでお預かりします。T園に確認したら、ご家族がお母様を病院受診をさせて診断書を持ってこないと、預かれないということなので、それにこちらの医師も移動させないで様子を診た方がいいという事なので・・・」。「あー、病人を預かってくれる、父も一緒に!!なんて心強いんだ!」と心の中に安堵感があふれました。「そちらで預かっていただけると安心です。ぜひ、よろしくお願いします。本当に助かります。介護タクシーはキャンセルしておきますので、父と母のことをどうぞよろしくお願いします」。mizumiuは県外にいて、すぐに帰るのは難しかったので、W苑の相談員さんの言葉には本当に救われた気がしました。それにT園に預けていた父と母の荷物は翌日、ケアマネージャーさんが取りに行ってくれて、W苑に届けてくれる事になりました。あー、物事が正常に流れてる〜と感じました。

 しばらくしてから、父と母の声を聞こうと、電話をかけてみました。父と母のいるフロアの職員さんは、「食欲もあるし、水もたくさん飲まれているし、薬も飲んでいますから。ご心配せずに。」と言ってくださり、さらにmizumiuを安心させてくれました。母に電話を代わってもらい、「調子はどう?」と聞くと、「今回は自分でも大変だと思ったよ。歯の噛み合わせががくがくしてさ。熱もでてさ」と言います。「大変だったね。胸はどう?まだ痛いでしょ?」。「痛いよ。でもお前、何でここに来た日に電話してくれなかったの?お父さん、帰る帰るって大変だったんだよ」と言い出します。その日は夜遅くまでおしゃべりしてて電話のことなどすっかり忘れていたので、「ごめん、夜遅かったし、寝ているかと思った」と言うと、「三時頃、お父さんがさ帰る帰るってうるさくて・・・」。「お母さん、私その時はまだ飛行機の中だよ」、「あ、そうか。でもここじゃ、トンイも何も観れないんだよ」と、好きな韓国ドラマが観れない不満を言い出します。「後で、家へ帰ったらなんとかするからさ。お父さんはどう?代わって?」と父に電話口まで来てもらいました。父は私からの電話だと知ってか知らずか、第一声が「父親です」と自己紹介。少し笑っちゃいましたが、父に「お父さん、来週の火曜日の夜に迎えに行くからね。お母さんのことよろしくね」と言うと、「僕は今晩帰るよ」と一言。「そんな事言わないで、お母さん、調子悪いみたいだから、お父さんちゃんとみてあげてよ」とのmizumiuの言葉に、少し沈黙した後、小さな声で「うん」と答えました。

 父と母のことが心配だと、せっかくの介護からの自由な時間も満喫できません。今回、ショートステイ先のW苑には本当に助けてもらいました。感謝しきれない程の安堵感と安心感をmizumiuに与えてくれました。介護生活に必要不可欠なもの、それはショートステイです。そしてそれは本当に多くの方々に支えられているということ。一人でがんばるには限りがありますが、支えがあるといろいろな困難を乗り越えられるということを実感できました。介護を続けていけるのは、こういった周りの協力があってのことです。心から感謝です。

 ショートステイ先に父と母を迎えに行きました。いつものように、父は笑顔になりましたが、眠いから部屋に連れて行けと言い、mizumiuが家に帰ろうと言うと、きょとんとした顔になりました。母は病状も落ちつていて、やっと来たかという顔をしています。車の中では早速、「みんながお父さんのことをほめるし、寄ってくるんだよ。お父さんのこと好きなんだよ。お父さんも女の人好きみたい」と、父に近づいてきたらしい女性の利用者さんたちに少々嫉妬気味です。それに病気にかかったので少しわがままになっていました。それでも、いつもと変わらない二人の姿を見ると、自由を満喫してきたmizumiuはとても心が穏やかになりました。このひとときがあればこそ、介護生活を続けられるんだと思いました。


 

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