お父さんが嫌だった・・・。

　夜７時にショートステイ先の父と母をピックアップして帰ってきました。

　今朝、歯医者の予約があった父を迎えに行ったら、ぜんぜん反応がなく、とても眠たいみたいで、母のとなりにテレビを観るために座っていたのでしたが、テーブルに突っ伏して目を閉じていました。職員さんの話によると、朝もなかなか起きなくて、朝ご飯も食べなかったようです。

　母も、「お父さん、ぜんぜん起きない。ベットに寝かせてきて」と言います。当然、mizumiuの声かけにも無反応。歯医者は無理だと判断して、キャンセルの電話をいれました。父の代わりに、午後に予約していたmizumiuがそのまま歯医者へ行きました。

　父の体調に波があります。身体が動くとき、少し言葉が出る時もあれば、周りに一切反応せず、自発的な動きがない時もあります。でも食事を一度くらい抜いても、問題ないし、父の場合、食べたい量を自分で調節しているので、それほど心配はしていませんでした。

　そして夜迎えに行ったら、父は元気を取り戻したらしく、昼も夜も食事を食べたそうです。朝の無反応がうそのように、車の中では、mizumiuの問いかけにちゃんと答えてくれました。mizumiuが、超おなか空いていたので、家へ帰るまえに、知り合いの作っているおでんを買いに行きました。

　母に、「今回のショートステイはどうだった？」、「リハビリはどうだった？」、「お風呂何回入ったの？」とか、いつもの会話をしてみたのですが、反応がよくありません。なんだか拗ねているようでした。何度か話をふっても、あまり気乗りしない様子です。おでん食べようねと言っても、あまりうれしそうではありません。でもしばらくしたら本音が出てきました。「お父さんが嫌だった・・・」。「嫌だった」なんて言うの、母の口から初めて聞きました。「どう、嫌だったの？」と詳しく聞いてみました。

　そしたら、「お父さんは、私が言っても、言うこと聞かない。好きな人が言うと、聞くよ。私のことは、口うるさいと思ってんでしょ。起きてって言っても、起きないし、痰出すのも、ティッシュ使えって言っても、使わないし。おトイレも、職員さんが行きますかって聞くと、いいですって答えて、でも行きたくなったら、急に立ち上がるから、音がピーピー言ってさ・・・」と、今もイライラしている感じで話しました。

　mizumiuが、「でも、お母さん、全国的に女房は口うるさいって決まってるでしょ」と言うと、父が吹き出して笑いました。母のイライラとは対照的に、車の中の父は意識も耳もはっきりしていて、おまけにリッラクスして楽しんでいるようです。「ね、そうだよね、お父さん！全国的に女房は口うるさいよね」ともう一度言うと、おかしそうに「そうかぁ〜」と答えました。

　家へついてから、三人でおでんを食べました。父と母は夕飯を食べて来たから、おでん要らないんですけど、ショートステイの後は、ご褒美じゃないけど、少しだけ寛大になるmizumiuです。父は、自分の食べたい分だけ食べて、テレビを観始めましたが、母は、おなかいっぱいと言いながら、箸が泊まりませんでした。イライラを解消するために食べているようでした。まぁ、おでんで機嫌が直ればいいかな〜と、気楽に構えているmizuimuです。


　
　

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