母ご機嫌ななめ? [母]

 今日は、入院してから、初めて母が不満を爆発させていました。

 夕飯が終わったころ、父と母の着替えと洗濯物の交換に老健と病院に行きました。父は相変わらずマイペースで、他の皆さんは済んでいるのに、父だけゆっくりと食事を取っていました。テレビ観ながら、ゆっくりとスプーンで食事を口に運ぶのを繰り返しています。横でmizumiuが声をかけても、頷くくらいでテレビから目を離しません。おしゃべりをしてくれないのはつれないですが、ちゃんと食事しているし、意識もハッキリしていて元気そうで、安心しました。

 母のところへ行くと、何か様子が違っていました。夕食の後、いつもなら車イスで歯ブラシする洗面台まで行っていたのを、今日から歩いてみましょうと、リハビリ担当の先生が、母に立って歩くように促しているのですが、母はぴくりとも動こうとしないのです。腰に痛みが出ているようで、それで身体が動かないと言っていました。mizumiuが「お母さん、立って歩いてって言われたから、痛くなったの?」とボケてみたら、「そうじゃない」と真顔でした。

 リハビリの先生たちに任せて、mizumiuは母の病室へ行き、洗濯物を取り、着替えを引き出しにしまい、再び食事のテーブルへ行くと、まだ動かないで、座っていました。リハビリの先生も、「今日は痛みが強いようですし、お顔の感じも変わっているので、車イスで行きましょうね」と歯ブラシするように連れて行きました。

 腰が痛いから、トイレにも行きたくない、パットはベットで替えてもらうと言い出したので、相当痛みが出てきているのかと、mizumiuも心配になってきました。ベットに横になった母にいろいろと話を聞いてみると、三つ原因があるようでした。

 一つ目は、昼間のリハビリで、いつもと違う担当の方にマッサージをしてもらったけど、気持ちよくなかった、それで歩いた時に少し痛みが出てきていた、でも我慢していた。

 二つ目は、今週から来ている看護士の研修生が、お風呂の時に髪を洗ってくれたのだけど、それで疲れた。

 三つ目は、下の前歯の虫歯も痛みが出てきていること、歯も痛いし、腰も痛いと、痛みのダブルパンチな状態。

 歯は虫歯だからしょうがない。毎週火曜日に訪問診療で、歯医者の先生が来ると聞いていたので、すぐに予約を入れました。来週まで待つのが出来ないくらい痛みがひどくなったら、いつもお世話になっている歯医者の先生のところへ連れて行くけど、移動で腰の痛みがひどくならないか心配だねと話しました。

 腰の痛みは、コルセットを外して座ったり歩いたりを始めているから、もしかしたら、まだ早過ぎたのかもしれないし、骨折の状況が分からないから、明日先生にも聞いてみる、リハビリにもつき合うからと言って、ひとまず解決。

 研修生は、どうしたものか・・・。「お母さん、その研修生のこと、嫌なの?」と聞くと、「嫌。うるさい。一生懸命なのは分かるけど、こっちがいいって言うのに、三線で歌ったり、上手くないし、本読ませても読めない漢字があるし、お風呂の介助も、本当はやって欲しくなかったけど、向こうは勉強だし、やる気ある子で、やらせてくださいって言ってきたからさ。それで腰も痛くなった」とさんざんです。

 普段の母は、あまり他人を悪く言いません。嫌なりに、必ず相手のいいところをほめようとしますが、今回の研修生の場合は、やる気のあることを認めている以外は、全部ダメでした。その話を聞きながら、いつもの母と違って珍しいなと思いつつ、「研修生はチェンジしてもらったり、やめてもらったりも出来るよ。そう言って見たら?」と提案すると、「だって向こうは勉強にきているんだから」と、NO!という態度を取るのは嫌みたいです。

 そりゃ〜そうです。いい人でいたい母なので、上手く断ることができないのです。となると、mizumiuの出番です。母がリハビリが出来る環境を整えないといけません。「わかった、明日、話してみるさ。その研修生にも会うから、どんな人が見てみるさ」と言って、母を安心させました。

 「お母さん、また明日ね。mizumiuはこれから女子会だからね。おしゃべりしてこようね〜」と言って帰ろうとしました。「気をつけろよ」といつも車で帰るmizumiuを心配します。「大丈夫だよ〜。私運転は上手じゃないけど、下手じゃないからさ〜」と言うと、下手じゃないって〜?あの運転が〜?という顔で笑います。

 「それにさ、お母さん、「じょしかい」はさ、おんな、こどもの会じゃないよ。志を持った女の会、女志会だよ〜」と言うと、「けっ!」と言って、あきれたように笑いました。「いい年して、何を言うかと思ったよ」と言うので、「うん、確かに。いい年の女たちが集まる。でもいいでしょ。志持ってるんだよ〜」と言うmizumiuを、笑顔で見てました。

 骨折の痛みが出てきたのは心配でしたが、笑い話ができたので、安心して帰りました。痛みは人の心を頑なに、思考もネガティヴにさせるので、mizumiuのボケも少しは役に立ったようです。



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