神経回路を刺激するお薬。 [父]

 正確になんと描写したらいいのか分かりませんが、父は脳の神経回路を刺激するお薬を服用しています。薬によって脳の中の神経回路を結ぶ電気信号を出しやすくするお薬です…、と説明を聞いた記憶があります。(汗)

 父は認知症が進んで来て、ぼ〜っとしていることが多く、覚醒している状態にも波があり、周りの刺激にも反応しないことがあります。だからと言って、何も分かってないとは限らないのですが、そのような状態だと、誤嚥のリスクをより高めてしまうこともあるようです。

 父は六月に誤嚥性肺炎で高熱が出て入院しました。その時から脳を刺激するお薬を服用しています。これは主治医の判断で、この薬を服用するようになってから、確かに今までよりは、周りの問いかけへの反応が増えました。誤嚥のリスクがどれほど減ったかは分かりませんが、父の反応が高まっていることは、娘として素直に嬉しいです。

 ただ、この薬には副作用があるようで、体の関節が固くなっていくのです。もともとはパーキンソン病の薬で、脳の動きを活発にするけれど、肘や膝がまっすぐに伸びなくなっていくのです。父は全介助状態で、すでに膝もまっすぐにならないし、股関節などが固くなってきているのですが、腕や肩、肘や手首はまだちゃんと動かせます。

 脳の刺激を薬で増やす事により、介護している人間は父からの反応を得やすくなったし、意思疎通が出来るのは単純に嬉しいですが、父からすると、余計な情報や周りからの刺激をより多く知覚したり認知がすることが負担になるのではないかと疑問に感じました。だんだんと体が動かしづらく感じているのなら、新たな苦痛を父に与えているのではないかと心配にもなりました。

 そのことを主治医に伝えたら、「体や関節の萎縮は少しずつしか起きないし、日々、Yさんの手を握ったり、肘を伸ばしたり曲げたりしてチェックしています。固くなってきたら、服用を止める事もできます。今のところ、食事の時に覚醒して誤嚥が避けられるのであれば、肺炎のリスクも下がるし、娘さんが反応があるのが嬉しいと感じておられるなら、この薬の服用を続けてもいいかと思いますよ」と言われました。

 治療って、やはり患者本人のためにあると思うので、極力、自分や医者や介護する側の都合は抑えてみるようにしています。それで言うと胃瘻も、父にはさせません。胃瘻すべてが悪いと言っているわけではないのです。一時的に胃瘻にして、体力回復やリハビリをすることもあるかと思います。胃瘻そのものも簡単な処置で行えるみたいです。しかし、胃瘻にするメリットを考えた時に、父よりも周りのことを考えているような気がするのです。

 いつになるかわかりませんが、これから先、父が食事を取れなくなったら、父もmizumiuも母もしばらくは苦しい思いをするかもしれませんが、それもすべて引き受ける覚悟で、父に付き合いたいと思っています。

 
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