オセロやってみたら。 [介護etc.]

 母の気分転換にと思い、オセロを持って行って、ゲームしてきました。

 母はオセロのルールを知らないと言うので説明しながらやりました。ゲームが始まってすぐに、よくおしゃべりする男性の利用者さんが近くのテーブルに来たので、「オセロ一緒にやりますか?」と声をかけたら、そばにやってきました。

 その利用者さんは、ルールを知らない母に、あっちに置いて、こっちに置いてと助け舟を出してくれました。母は左半身麻痺で、視野も左半分を無視することもあるので、駒を置く場所が分からなかったり、見えなかったりするのですが、助け舟のおかげで、僅差でmizumiuに勝利しました。実はmizumiu自身もオセロのルールは知っていても、ゲームを20回もやったことがないので強くないし、オセロ大好き楽しいというほどのオセロファンではありません。教えながら、負けちゃいました。それが特に悔しいと思うこともなく…。

 母は空間認識、色、形で判断するのが不得手です。そばで見ているとよく分かります。もともと苦手だとも思います。俗に言う「片付けられない」タイプでしたし、右脳に脳内出血を起こしたので、集中力も途切れやすいので、オセロゲームを楽しめないのは、ある程度納得が行きます。mizumiuは過去にある病院で高齢者の認知機能を計るテストのアルバイトをしていた事があるので、母に見られる傾向は高齢に伴う、認知機能の衰えの一つだという認識があります。ただ母のリハビリ兼ねて、暇な時間を持て余すストレス解消に繋がればいいなと思ったのですが、母は気に入らなかったようです。

 ゲームには勝った母ですが、助け舟を出してくれた利用者さんが、お気に入りの韓流ドラマが始まるとテレビの方へ向かったら、駒を片付けながら一言、「ひとつもおもしろくない」と言いました。mizumiuただ苦笑です。一回だけの対戦ですし、すぐに終わったので、ストレスにはならなかったと思いますが、ちょっとしたリハビリにはなったかもしれません。母には「百人一首がいい」とも言われました。

 せっかくオセロボードを持って来ていたので、父にもオセロをやろうと話しかけました。いつもなら何の関心も示さず、目を閉じている父ですが、その日は珍しいほど覚醒していて、一緒にオセロをしました。ルールが分かっている訳でも、駒を裏返す事も出来なかった父ですが、mizumiuが「ここに新しい駒置いて」とか、「お父さんは黒だよ」とか言うと、その通りに駒を動かすのです。正直びっくりしましたし、これだけ意思疎通が計れるのかととても嬉しかったです。ゲームは僅差でmizumiuの勝ちでした。白も黒も勝つように駒を置いていくのに、mizumiuは結構頭使いました。(笑)
 
 食事も食べさせてもらっている父です。何かものを掴むことなど、ほとんどしないし、出来ないのかと思いきや、ちゃんと駒を取って、ボードの上にきちんと置く事ができました。日頃周りの声に反応することもほとんどないのですが、こちらの指示もすべて理解していました。それに母よりも集中力が続きました。ただ父には、そういった意識の覚醒には波があるし、これだけ頭を使ったら、しばらく休ませることも必要です。体を支える力が弱いので、前のめりになってきていたので、リクライニング式の車椅子を倒して、食事が来るまで寝ているように言いました。その声かけにもちゃんと反応してくれました。母は楽しまなかったけれど、父の反応がとても嬉しかったオセロでした。

 
追伸 介護で引きこもりする女性の特集を見たと母に話し、「mizumiuもそうかも〜、社会問題になってるんだよ〜」と言ったら、「お前は引きこもりじゃないだろ。写真撮りに行ったりしてるんだろ」と母に言われました。う〜ん、引きこもりじゃないって言えば、そうかもだけど、引きこもっていることも事実なんだけどな〜と思いましたが、何の心配もしてない母の態度は終止一貫しているので、それはそれで安心でした。なんのこっちゃ。(笑)
 



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