家に帰ったことを忘れている父。 [父]

 今日父と母に会いに行きました。先週以来の施設へのお見舞いです。

 母は食事をしたりテレビを観たりするフロアにいましたが、父はベットで横になっていました。mizumiuが「お久しぶりですね。長いこと会いに来ませんでしたが、お元気でしたか?」と声を掛けると、「本当にそうだね」と返事をしました。父の目ははっきりとmizmiuを見つめていました。こんな風にちゃんと覚醒しているのに、ベットに寝かされているのは、つまらないかもな〜と思いましたが、うるさい場所が苦手な父なので、静かに横になっていられるベットの方が過ごしやすいのかもしれません。

 「お父さん、お正月は楽しかった?mizumiuが作った食事も美味しかった?」と聞くと、父はきょとんとした顔をしていました。「あれ、もう忘れたかな?お父さん、お母さんと一緒にお正月は家に帰ってきたんだよ。覚えてない?」と聞くと、「うん」と答えました。横から母が、「丸二日は、家に帰ろう帰ろうって言っていたよ」と言ってきました。「それに対してお母さんは、なんて答えたの?」と聞くと、「Mが来たら相談しようねって言ったんだよ」だそうです。

 母からの説明を聞くと、年末年始の父の記憶は二日間はあったのかもしれません。数日間でしたが、mizumiuががんばって用意した食事も、今ではすっかり忘れているみたいです。それでも、しばらく覚えていたというのは驚きだし、嬉しいと思いました。「お父さんは、家に帰ったことを忘れたかもしれないけど、魂が覚えているからいいさね〜」と言うと、頷く父でした。施設に戻ってからは、いつもより言葉を発した父のようで、横から母が、「私のこと、トゥジ(妻の意)って、職員さんに言ったんだよ」と言ってきました。「合ってるじゃん!トゥジにトゥジで、間違ってないでしょ」と言うと、「妻って言ったら良いのにぃ」と嬉しそうにしている母でした。

 普段言葉を発しない父なので、それでも父はいろんなことを分かっていると、頭では理解している母ですが、でもたまに父が自分のことに言及すると、自分の存在を分かってくれている、ちゃんと妻だと認識していることが分かるので、嬉しいみたいです。日本のご夫婦の間では、会話が少なくなっているみたいですが、言葉が発せられるうちに、いろんなことおしゃべりしたり、お互いに声を掛け合うことを、心からお勧めします。なんやかんや言って、長く連れ添った仲なんですから。ご夫婦で過ごせる利用者さんや、連れ合いのどちらかが毎日会いに来る利用者さんは、そうでない方たちよりも、状態が安定しているように見えるし、幸せそうな印象を受けます。ご本人さんたちがどう感じているかは分かりませんが、近くにいる人を大切にすることが、そもそもの基本なんだと思います。まだ結婚していないmizumiuが言うのもなんですけれど。


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