ヘルパーさん達

　父は通常週４回デイサービスに通い、たまに一回増やして５回通うときもあります。朝の支度に来るヘルパーさんは３人から４人います。一回30分です。父や母の病院に合わせて時間をずらすこともあり、翌月のプランを作る段階でケアマネージャーさんに連絡しておくと、こちらの都合に合わせてヘルパーさんが来てくれます。父の朝の支度をヘルパーさんに任せるようになってから、mizumiuの介護負担はだいぶ減りました。

　初めの頃、ヘルパーさんは三人紹介されたと思います。父を着替えさせられない、つまり父の「着替え拒否」を崩せないヘルパーさんは来なくなり、父を上手に誘導して下さる方が一人残りました。彼女は上手く父をおだてるというか、気分を害せずに父の気分に合わせて接してくれ、父を着替えさせてくれました。

　初めの頃はベットから起こすだけで20分近くかかったこともありました。mizumiuは朝母の準備や父と母に食事を用意したり、片付けをしたりしていますが、父があまりにも言うことを聞かない時にはヘルパーさんを手伝います。mizumiuが加勢すると父はお手上げな感じで、着替えさせてもらっています。

　そのうちに、朝ヘルパーさんが来て着替えをするという習慣が出来てくるようになると、新しい人が一人、また一人と来て下さるようになり、今では父に対応できるヘルパーさんは４人はいます。みなさんそれぞれタイプが違いますが、誠実に対応して下さっていて安心して父を任せられます。

　一度デイサービスの職員の方が、「デイでお風呂に入るから朝着替えなくてもいいですよ、洗濯大変でしょう」と、mizumiuを気遣って下さったことがあります。でも父に、朝起きたら着替えて出かけるという習慣を作るために朝は必ず着替えさせます。それに朝の父はかなり臭っているので、迎えに来る職員さん達や同じ車に乗る他の利用者さん達のことを考えると、どうしても着替えは必要です。

　現在の父は、ヘルパーさんの誘導に素直に従う時と拒否する時、着替えを少しは自分からしようとする時と全然何もしない時、急にお風呂に入ろうとする時もあれば歯磨きを嫌がる時、またすぐ横になろうとする時や準備が出来たらデイサービスのお迎えよりも先に出かけようとする時、いろいろです。でも迎えが来ると必ずデイサービスへと出かけていきます。

　ヘルパーさんの導入は、介護保険サービスの範囲で利用できるなら利用することをお勧めします。介護負担が減ることも大きいですが、介護だけの家庭環境になってしまいがちな家の中に他人が入ることで、いくらかは社会的なつながりも保てるかと思います。認知症の症状が攻撃的になってしまっている高齢者の方には、なかなかヘルパーさんを利用できないという家族の方達もいるかと思いますが、あきらめずに探して下さい。ヘルパーさんはその道のプロです。頼れる人をどんどん増やしましょう。
　

　

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