下の世話 [日常etc.]

 介護生活で大変なことの一つが「下の世話」ではないでしょうか。うんこもおしっこも臭いし、1日に何度もある、でもいつくるか分からない。自分のしたことではないのに、汚れた下着や服を洗う、おむつやパットを捨てる、トイレをきれいにする、ベットの掃除、汚れた床の掃除、椅子の汚れを拭き取る、使ったぞうきんを洗う、洗濯した服に着替えさせる等々、後の始末は全部自分の担当。

 mizumiuは、下の世話には慣れました。というか、早く片付けてしまったほうが、自分が楽。

 でも、mizumiuも父のうんこで汚れたブリーフを洗うのはダメでした。指先程度のうんこなら洗って洗濯してきましたが、それよりたくさんうんこが付いているのを洗い流すという作業をすると、介護する心が折れると思ってやりませんでした。20枚くらいは捨てたかな。3ヶ月程まえからブリーフとリハビリパンツを使用しているので、後始末はもっと楽になってます。

 正直、くたびれます。でも食べて、うんこ出していれば生きているということ、生命活動の基本だと思うようにしています。なんでこんな時にと、イライラすることもあります。でも本人達は自分でコントロール効かないんですよね。

 トイレを促しても、今はいいと言ったその2分後に便が出たから洗ってという母や、失禁しても汚れたままでいる、着替えやシャワーを拒否する父を無理矢理着替えさせることもあります。おしっこが出ると思ったらトイレに行く前にオ・ン・ンを出してしまい、床を汚す父の後始末をしながら、「まだ出したらダメだって言ってるでしょ!」と大声を出すこともあります。でも、うんこしたことに関しては、「出た!やったね!たっぷり出たね!遠慮しないで全部出して!」と言います。

 うんこは出るととっても気持ちがいい、うんこは出ないと気持ち悪い、出なくて病気になると介護負担が増す、なかなか出ないと本人が一番困っている、手は洗えばきれいになる、だから、うんこ出たことはうれしいこと、そういう捉え方をします。

 介護は大変だね、子どもに還るんだね、という方もいます。mizumiuは子守り程度しかしたことありませんが、子どものうんこやおしっこと、老人のそれと比べてもねぇと、少し冷めた感情で聞き流しています。確かに何かにつけて世話が必要な状態は一緒でしょう。でも小さくて、自分の腕の中に収まる人間と、自分より大きくて重くて、おまけに何十年もの経験を持っている人間の世話は、ちょっと違うんだよね〜と言いたくなるのを、やっぱり止めておこうと思い直し、心の中で「自分がんばれ」を三唱してます。


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かのん

すごい立派ですね!

私はたぶんmizumiuさんより若いと思いますが
そんなおじいちゃんがいる家にお嫁に行くことになりそうなので
とても参考になります(*´▽`*)

これからも前向きにがんばってください!!
応援しています(∩^ω^∩)
by かのん (2012-10-07 01:23) 

mizumiu

かのんさん、コメントありがとうございます。

一年以上もこのブログをほったらかしていたので、今頃お返事書いてます。すみません。

mizumiuは自分の両親だから介護できましたが、義理のご両親や祖父母さんのお世話をするのは並大抵のことではないなと思います。介護は長期戦ですので、ご家族と協力して、がんばってくださいね。
by mizumiu (2014-03-07 09:57) 

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