父転ぶ(続き1) [父]
その日は父も母もデイサービスがお休みの日で、朝はのんびりしていました。mizumiuは無性に眠かったので、昼ご飯を少しゆっくりにさせてねと両親に声をかけ、少し仮眠を取ろうと自分の部屋で寝ていました。父も母もベットで寝かせていました。mizumiuが少し寝るねと言った時、父が眼を開けてこちらを見ていたのを覚えています。でも大丈夫だろうと思って、そのままにして寝てしまったのです。
疲れていたせいか1時間半も眠ってしまって、目が覚めたら父がいませんでした。母をベットに寝かせたまま、父を捜しに行ってくると声をかけ、車で父を追いかけました。父の歩行ではそれほど遠くまで歩けないし、ちょっと前には転んでいるから、どこかで座っているかゆっくり歩いていて、それほど遠くまで行っていないはずだと思っていました。
しかし、どこをさがしてもいません。父が歩く距離はだいたい決まっています。一番近いバス停(約250mくらい)までか、その先にある十字路を渡ったところにある別のバス停(700mくらい)のどちらかです。でもそれももうだいぶ前の話で、今はそこまで歩けないという事も分かっていたのですが、捜してもどこにもいないのです。もうバスに乗ってしまったのか、それともタクシーに乗ったか、とにかく父の姿が見当たりません。そこで一度家へ戻り、警察に捜索願を出すために父の写真等を用意してまた車に乗りました。
そしたら家の近所をゆっくり走っている救急車があるのです。もしやと思い、救急車が近づいてくるのを待ちました。救急隊員の方が窓からこちらを見て「・・さんのお宅ですか?おじいちゃんを保護してますが・・・」とmizumiuに話かけてきました。「うちの父です。探していたんです。ありがとうございます。ご迷惑かけて、すみませんでした!」と救急車の中の父のところに走って行きました。
すると父は首にコルセットを付けられ、上半身を起こした状態でストレッチャーに体を固定されていました。どうなっているんだと一瞬頭の中が真っ白になりました。(続く)
疲れていたせいか1時間半も眠ってしまって、目が覚めたら父がいませんでした。母をベットに寝かせたまま、父を捜しに行ってくると声をかけ、車で父を追いかけました。父の歩行ではそれほど遠くまで歩けないし、ちょっと前には転んでいるから、どこかで座っているかゆっくり歩いていて、それほど遠くまで行っていないはずだと思っていました。
しかし、どこをさがしてもいません。父が歩く距離はだいたい決まっています。一番近いバス停(約250mくらい)までか、その先にある十字路を渡ったところにある別のバス停(700mくらい)のどちらかです。でもそれももうだいぶ前の話で、今はそこまで歩けないという事も分かっていたのですが、捜してもどこにもいないのです。もうバスに乗ってしまったのか、それともタクシーに乗ったか、とにかく父の姿が見当たりません。そこで一度家へ戻り、警察に捜索願を出すために父の写真等を用意してまた車に乗りました。
そしたら家の近所をゆっくり走っている救急車があるのです。もしやと思い、救急車が近づいてくるのを待ちました。救急隊員の方が窓からこちらを見て「・・さんのお宅ですか?おじいちゃんを保護してますが・・・」とmizumiuに話かけてきました。「うちの父です。探していたんです。ありがとうございます。ご迷惑かけて、すみませんでした!」と救急車の中の父のところに走って行きました。
すると父は首にコルセットを付けられ、上半身を起こした状態でストレッチャーに体を固定されていました。どうなっているんだと一瞬頭の中が真っ白になりました。(続く)
2011-07-18 23:18
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