小さい、自分。

　mizumiuは姉妹との関係がよくありません。喧嘩両成敗で、どちらにも改善すべき点があるのは分かっていますが、mizumiuは彼女達が家に来るのも、電話してくるのも、正直うざったく感じてしまっています。

　介護をmizumiu一人でやっているのには、理由があります。兄弟姉妹で協力が出来なかったからです。家庭での介護のメインパーソンとなっているmizumiuは、大きな役割を担っていますが、それは父と母二人を同時期に介護するには、どうしても必要な役割であり、それをこなしていくには、大きな苦労もありました。

　兄弟姉妹は、実際の話、非協力的で、反対にmizumiuがしてほしくないことをして、その後始末ばかりさせられました。でも、それはもういいのです。ケアマネージャーやデイサービス、ヘルパーさん達の協力を得て、mizumiuの介護生活は回っています。これで、姉妹たちさえいなければ、精神的にはもっともっと介護生活が楽になります。でも、引きこもりの姉は出て行かないし、自分勝手な妹は、両親が老人ホームに入ると知ってから、ちょくちょく家に来るようになりました。

　いちいち腹をたてていられないので、歓迎も邪魔もしませんが、電話や訪問が、mizumiuの介護生活のリズムを崩しているので、その影響をどうにか受けない方向へ移行出来るように、少しずつ動いています。

　今日は母の日でした。夜妹から電話があり、「お母さんに母の日おめでとうと伝えて」と言われました。また、「プレゼントを買って、長姉に持っていってもらったから、お母さんに渡して」と言うことでした。もちろん母にはその旨伝えました。

　長姉が、プレゼントの入った袋を持ってきていて、母のサイズに合うか試していました。mizumiuは何が中に入っているか、ちゃんと見ていません。ただ、夜も遅くて、母に歯磨きをさせて寝かせたくて、でも、もらった下着をそのままつけているので、歯磨きが出来ない状態でした。歯磨きで服を汚す母なので、長姉に脱がせてと言ったら、「よかったな、お母さん。新しい下着だよ。汚い下着着なくていいな」と言うのです。母には聞こえないくらいの小さな声で、でもmizumiuには聞こえるように、いつものように、嫌みを言ってました。

　母の下着は長いこと、ユニクロの男物のランニングシャツのような下着でした。母のサイズで、脇が大きく開いて着やすくて、綿100％で、丈夫で、というのが理由でした。だいぶ着古していたし、母の食べこぼしでシミもついていたのもありました。替えようと言っても、母が、着やすいから着たいというので、mizumiu自身の下着ならすでに処分していたものですが、長いこと母は着ていました。でもそれも、一月前には新しい、今度は女性用のレースのついた下着に替えていたのです。

　姉がそれを知ってか知らずか定かではないですが、「よかったな」の一言で済むのに、いつも必ず嫌みを言う姉のことなので無視しましたが、そのプレゼントも無視してます。小さいんです、mizumiuは。でも、それにはmizumiuなりの理由もあります。

　その一。mizumiuはなるべくモノを増やさない主義なので、古いのを捨てたら新しいモノを買います。その入れ替えをする気が、今ないからです。こっちが頼んでないのに、服を増やされても、こまります。それにその服を洗ったりたたんだりするのはmizumiuです。mizumiuが、いいと感じてない服の管理までしたくありません。

　その二。新しい服や下着を買ったら、タグやついてるものをすべて取り払い、名前を書くという作業があります。サインペンで布に字を書くって、結構めんどくさい作業です。それも今、やる気がありません。それに、黒いサインペンしか持ってないので、mizumiuは父と母にいつも明るい色の服を買います。でも妹はグレーとか暗い色の服を買ってくることが多いのです。名前書いても見えなければ、意味がありません。記名してないと、デイサービスやショートステイ先の職員さんが管理できないのです。

　という理由から、しばらく、プレゼントは袋の中で眠っているでしょう。小さいな〜自分（笑）。「何か言われて、それに腹を立てたら、自分の自由を相手に奪われたことと一緒だよ、なんで怒りを覚えるか、その怒りはどこから来たのか、それを考えないといけないよ」と、mizumiuに諭してくださった方がいます。焦点を変えて、嫌な気持ちを感じないようにする、ネガティブな感情を持たない方がいい、怒らない方がいい、すべて正しいと思います。でもなかなか、出来ないんだな〜、これが。小さい自分自身に苦笑です。少しづつ、少しづつ、変えていけたらいいと思います。





　

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