母のドヤ顔 [母]

 久しぶりのブログ更新です。介護や〜めた!騒動も落ち着き、再び介護生活にどっぷり浸かる前のひとときを、慌ただしく過ごしています。

 いろいろなことがありましたが、それは追々書いていきたいと思います。 一月ほど、父と母に会いに行かなかったので、いろいろな手続きをやらなくてはならず、また、mizumiuも自由な時間を謳歌しようと、たくさんのイベントや予定を入れているので、毎日動き回っています。

 そんな中、母が髪を切りたい、それもお気に入りのTさんのところで髪を切りたいと言い出しました。「来週退院してからでいいんじゃない?」と言っても、「いや、今がいい!」と譲りません。「なんで?」と聞くと、「髪を切ったら、みんながほめてくれるから」と、まわりからの賞賛を求めているのです。「確かに、Tさんは上手だから、お母さんに似合う髪型にしてくれるけどさ〜。私もいろいろあるのよ〜。でも絶対に行きたいの?」と聞くと、「行く」と答えます。

 そこで、夕食を済ませてから数時間、外出させてもらい、母の髪を切りに行きました。夜だから道路は空いていましたが、高速道路を飛ばして行きました。そして若い美容師見習いの男の人に手伝ってもらいながら母を支え、mizumiuは汗びっしょりになりながら、2階までの階段を上がりました。

 美容師のTさんは、「私、月曜日ならそっちへ行くって言っているのに。わざわざ来なくてもいいのに!」と言ってくださり、母は丁寧にお礼を言って「じゃ、次はそうさせてもらいます」と言ってました。「ここの階段を登る気になったこともあったし、少し調子も良くなっているから、来れました」とmizumiuが説明すると、「そうなの。それはよかったね。でも、本当に遠慮しなくていいんだよ!」と言ってくれるので、「はい、今度は私のほうからお願いするかもしれません」とmizumiuが言うと、Tさんは頷いていました。

 「でも、本当のところはね、Tさん、お母さんは、入院している間に髪切って、みんなにきれいになったって自慢したいし、ほめてもらいたいんですよ!」と言うと、母もにこにこ顔になり、「そうなの!じゃ、かわいくしようね!」とTさんも笑っていました。髪を洗ってもらい、丁寧に切ってもらい、かっこよくブローしてもらっている母は、とてもうれしそうでした。

 下の写真は、髪を切り終えてさっぱりした母に、「かっこいい〜ね!写真撮っておこうか!」とmizumiuが言ったら、自信たっぷりに見せた母のドヤ顔です。「堂々としたドヤ顔だね〜」と言ってからかったら、周りはみんな笑っていましたが、母はさらに調子に乗ったようでした。

 次の日、病院へ行ったら、母はmizumiuを見るなり、「50人くらいの人に、ほめられたよ!」とうれしそうに言いました。「50人って、入院患者と看護士、介護士、リハビリ担当、見舞客も合わせないとそんな数にならないよ」と言いましたが、「私、かっこいいのよ!」とご満悦の母です。退院のスケジュールのことを話していたら、ある患者さんのご家族の方が、mizumiuの後ろを車イスを押しながら横切り、「素敵ですね」と母に声をかけてくださいました。そしたら、母はうれしそうに会釈してから、「ほらね!」と満面の笑みでmizumiuの方を見ました。

 髪を切るだけで、こんなに笑顔になってくれたなら、夜高速道路を飛ばしたことや汗かきながら階段を上る介助をしたかいがあると言うものです。それにしても、mizumiuと仲違いしたことはすっかり忘れたのか、母の好き勝手な言動が再稼働し始めています。そう性格は変わらないということでしょうか。
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