やはりイライラすることはありまして。 [介護etc.]

 介護をしていると、イライラすることがあります。たいしたことでもないのに、大きな声を出してしまったりします。

 介護する上で一番大変なことは、mizumiuの場合ですが、自分自身の感情とどう向き合えるかだと思います。相手は年老いている、病気である、助けてあげなければならない、そんなこと十分に分かっているのですが、優しくできないとか、介護が嫌になってしまっているとか、食べ散らかすのが我慢ならないとか、こちらの言うことを聞いてくれないとか、ほんの些細なことでイラつく自分に、嫌気がさすのです。そういう時に、何か気分転換できることがあったり、少し、距離や時間をおいたりできればいいのですが、いっぱいいっぱいになっていると、なかなか気持ちの整理がつかないこともあります。

 最近、一番感じたイライラは、母を連れて映画を観に行った帰りの車の中で、母が食べ物を落としまくった時です。「ゆっくり、少しずつ食べて、落とさないように食べて!」と母に注意を促しているのに、食べることに一生懸命な母の胸の辺りは食べ物でべとべとしています。二日前に車を丁寧に掃除したばっかりだったし、シートベルトにも食べ物の臭いがつくんじゃないかと急いで拭いたり、拾ったりしているmizumiuの側で、お構いなしに食べ続ける母に、「もー、落とすなって言ってんだろぉ!」と大きな声を出してしまいました。

 車の中で食べさせなければいいと思うかもしれませんが、車椅子でレストランに入るのがちょっと手間に感じたりする時もあるし、車に乗ってしまえば、周りを気にせずに食事が出来るというのもありまして、それに、食べ終わったら、すぐに施設に戻ることもできるので、車の中で済ませちゃうこともあるのです。でもその時は、いつになくイライラするなと感じていたら、理由が分かりました。

 映画を観終わった後、トイレに行ったのですが、母が便をしていまして、そのお世話に少し時間がかかったのです。mizumiuの手にも便がついてしまいました。ビニール手袋もあったし、手は洗えばいいのですが、拭いても拭いても便が拭き終わらない(母の尻の穴には力が入らないので、便を出し切ることも止めることもできないので、垂れ流し状態なんです)。お尻の方だけでなく、前の方にも便がついていて、便器も汚したし、結構めんどくさい下の世話をしたのです。

 もっと最悪だったのは、毛糸のカーディガンにも便がついてしまったのです。でも暗い色の毛糸だったので、便のついたところをすぐに特定出来ずにトイレでは洗えませんでした。施設に戻ってから洗いましたが、服を汚したということもイラつくきっかけになったと思います。それも母の便が前の方にも広がっていたからというよりは、mizumiuがカーディガンを上にたくし上げるのが十分じゃなかったからで、自分で仕事を増やしてしまったことに、余計に腹が立ってしまったのです。

 下の世話って、慣れれば平気です。トイレの中、家の中であれば、どんなお世話も対応可能なんですが、外出先のトイレで世話をする時には、勝手が違うし焦ったりして、いつも通りに出来ないこともあります。それで失敗すると、自分にボディブローしてるみたいで、後から余裕がない状態になってしまい、たいしたことないことにも、過剰に反応してしまうのです。

 幸いなことに、mizumiuは今自分がイライラしていることに気づいて、その理由も分かったので、すぐに落ち着くことができましたが、介護で試されてるな〜と思いながら帰りました。イライラしている自分に必要以上にダメ出ししなくなったのは、これまでの介護の経験と、今は施設で預かってもらっているからだと思います。父と母に顔を合わせる時は、笑顔で、気持ち良く接したいというのが、mizumiuの思いでもあります。それでもやっぱりイライラすることはあります。人間ですからね。
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