半身不随になった母 [母]

 倒れてから救急処置がなされた母は集中治療室で経過を観察されていました。その時には薬を投与されていたのか、眠っていました。mizumiuは母の左脚をさすり、声をかけ、ただただ祈っていました。

 母が今後どうなっていくのか予測がついたのでしょうか、医師からの2度目の説明がありました。母が脳内出血を起こしたときの出血量は処置が早かったので6mlと少なかったが、出血がなかなか止まらず、脳の中の運動を司る部分にまで出血の範囲が広がっている、左半身に麻痺が出るのは間違いない、どのくらいで止血するかによるが、今後は良くて車椅子、悪ければ寝たきり、もちろん植物人間の可能性も・・・、と言われました。

 「寝たきり」という言葉で、今母に起きている現実に直面させられました。もう二度と以前の体には戻らない、半身不随になる、良くて車椅子、悪ければ寝たきり、これからmizumiuはどうしたらいいのか全然わかりませんでした。でも今すぐに死ぬという訳ではないとも理解しました。母は心臓も悪く狭心症で、倒れる前に風船治療を受けていたのです。そのために、血液をサラサラにする薬も飲んでいました。それゆえ、なかなか血が止まらなかったみたいなのです。発見も初期の対応も良かったんだし、6mlの出血で止まってくれていたら、母の麻痺はもっとずっと軽かったかもしれません。でもそれは致し方ない事なのでしょう。

 母の身に何かが起こったという現実を一番痛感させられたのは、むしろ家に帰ってきてからのことでした。父が、「腹空いた、何か食べたい」と言ってきたのです。今までは父の食事はすべて母が準備してきました。その母がいません。いたとしても、もう料理をすることは出来ません。父の食事を、誰かが作らなければならない、母以外の誰かが、これからずっと。その現実を認識した時に初めて母の存在の大きさ、深さを知る事になったのです。

 お医者さんは往々にしてリスクを過大に評価して、今後の予測と言うか、診断をするみたいです。良くて車椅子、悪ければ寝たきり、と言ってたほうが、病院側のリスクが減るみたいです。当初の見込みより良くなれば、病院と医者は感謝されます。もし良くなりますよ、と言ってしまうと、後から訴えられたりすることもあるみたいです。でも説明を受ける家族としては、急な事で気が動転している時だから、もうちょっと配慮した言い方を求めてしまいます。
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