左空間(左側)無視 [母]

 母は右脳で脳内出血を起こし、左半身の運動機能に大きな障害を残しました。また右脳の脳疾患に多いようですが、母の脳は左空間を勝手に無視するようになりました。見えている範囲の左側半分を無視する(見えているのに見ない)ので、食事やリハビリの時に支障が出てきました。

 自分の前に並べられた食事の中で、左側にあるお皿には手をつけないとか、一つのお皿のなかでも左半分が見えてないのでその分を食べ残すとか、左側においてあるコップやティッシュを見つける事が出来ない等の症状です。それこそ、自分の左腕がどこにあるのか探したりもします。でもmizumiuが「左側もよく見て!」と声をかけると、初めて気づいたように探し当てます。

 左空間を無視することで、アナログの時計では時間を確認するのが困難になってきました。一度で正確に時間を確認する事が出来るときもあれば、何度も間違える時もあります。母は左眼に緑内障も持っていて、元々の視野も狭まってきているので、左空間無視は母の視界に大きな影響を与えていると思います。

 ある時母は、階段を下りる時に段の幅が歪んで見えるので足を降ろすのが怖いと言っていました。歩く時や車椅子を自分で漕いで動く時も、左側の空間の感覚が取れないので、左側にある壁に車輪がぶつかったりして動けなくなったりします。

 また100マス計算をする時に隣の数字を見間違えたり、文章を読んでいくのに、同じところを読んだり、1行飛ばしたりします。たまに字を書く時には、用紙の右側に寄って書いていきます。

 リハビリ病院に入院してた頃、mizumiuは母にトランプで七並べやソリティアをさせて、なるべく広く見る、左側にも注意する訓練をしました。最近は運動も兼ねて、ビニールのビーチボールを用意し、ボールを投げる、キャッチする、アタックする等の練習もしています。母は口では出来ないと言いますが、ボールの扱いは意外に上手です。
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