尿検査の尿、出ない時のほうが多いんです。

　父も母も定期的に病院受診があり、血液検査、血圧、体重測定、そして尿検査があります。この尿検査、排尿コントロールがある程度できる人なら問題ないと思いますが、mizumiuの父と母は出て欲しい時に尿が全然出てこなくて困っています。特に母の場合、mizumiuは、母のおしっこを取るのにスタンバイし続けて、母とけんかになることがあります。

　母の「出るかもしれない」という言葉を信じて、紙コップを持って中腰でスタンバイして待つ。待てど待てどもおしっこは出てこない。そのうちmizumiuの堪忍袋の緒が切れて、
「出るの？出ないの？」と母を急かします。
「おしっこはデリケートだから」という母の答えに最初は納得できても、だんだんいらついてきて
「出るの？出ないの？別に出ないなら出ないでいいよ。でもお母さんが出るって言うから、私は待ってるのに出てこないでしょ。なんで出るなんて言うの？」とキレて、もう八つ当たりです。
「出るかもしれないと思ったから・・・」。
「出るかもしれないじゃなくて、出るなら出る、出ないなら出ない。ちゃんと教えて！」。
「おしっこはそう簡単には出ない」。
「出ないのはわかる。無理に出せなんて言ってない。でも出るっていうから私は待ってんだよ。出ないじゃん。出ないなら出ないでいいって言ってんじゃん！私に中腰のまま待たせてなんで平気なの？キツいんだよ」。
「・・・・・。」

　母に水を飲ませたり、尿意を感じるまで待ったりしますが、なかなか出てきません。でもいつまでも車椅子用のトイレを占有するわけにはいかないので、何度も出たり入ったり。その度にトイレ介助して、おしっこ採取のコップを持ってスタンバイして・・・。母は尿意を感じたらすぐに出てしまうので、またトイレへ行くまでに漏れたり、車椅子からトイレに立つ時にお腹に力が入って排尿しちゃったりするので、おしっこを逃してはならないと、mizumiuも少し神経質になっています。尿を出さないと検査が出来ないし、検査結果が出ないと、診察は受けられない。どんどん時間だけが過ぎていき、父が帰ってくる時間も迫ってくる。神経質がイライラ、けんかへと発展してしまうのです。

　診察受けて、会計して、お薬を薬局で出してもらう、までが病院受診ですが、それが終わる前に父が家に着いてしまう。そうなると家で父を迎えることが出来ないので、デイサービスに連絡をして父を家ではなく、病院まで送ってもらいます。そこでmizumiuが父をピックアップして、父のご機嫌を取りながら病院のロビーで一緒に過ごします。もちろんお菓子や水をあらかじめ用意しておきます。案の定、父はすぐに帰ろうを連発します。デイサービス帰りで疲れているし、夕食前ですからお腹も空いている、そういう父の相手もしながらの病院受診が繰り返されてきました。

　実際の話、母は毎回おしっこの出が悪く、なかなかおしっこが出ないから、診察も出来ず、待ち時間だけが過ぎていくというのを何度も繰り返していました。mizumiuはこの状態をどうにかしようと思い、尿検査をやらなくていいなら、やらずに済ませたいと先生に相談していたのです。もちろん、全くやらないというわけではなく、半年に一遍くらいの間隔でやるということになり、受診の度にはやらなくてもよいということになりました。尿検査をしなくてもいいとなったら、母もストレスが減ったようでした。

　先日父を受診させた時も、なかなかおしっこが出なくて、おしっこ待ちで約１時間、病院に長く居ました。父の場合は、とにかく病院で待つ事が出来ないし、その状態が父にとってはストレスになっているので、普段は木曜日の受診の前日、水曜日に、血液検査と尿検査を済ませています。そして木曜日は受付をしたら診察だけにしてなるべく待たないで済むようにしています。２日続けて病院通いはキツいですが、血液と尿検査にかかる時間が短縮できるので、待つ時間を考えたら二回に分けて病院へ行くほうが、父にとっては楽なのです。

　それでも父と母の尿検査をどうにかできないものか、家やデイサービスで採取した尿を病院へ持って行って検査するという形は取れないかと、デイサービスの職員さんや病院の先生や看護士さんに相談しました。そうしたら病院でスピッツという容器をくれました。事前におしっこを採取できたらスピッツに入れて病院へ持っていけば、検査に回してくれるそうです。母の分もスピッツを頂いたので、次回の病院受診の時には「おしっこ待ち」はなさそうです。安堵・・・。

（実際にスピッツを使用した時は、後々ブログでご報告します。）

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