入れ歯と口腔ケア(父の場合) [介護etc.]

 父の口腔ケアは、母よりも気を使います。母の場合は入れ歯を直すのに、歯医者に通うときの段差とかそこにはエレベーターがあるか、診察室まで車椅子で入れるかとかアクセスの問題を考えればよかったのですが、父の場合は・・・。

 体調のいい時にデイサービスに迎えに行って歯医者に直行し(一度家に戻ってくると外出したがらないので)、もちろん事前に患者さんが比較的少ない時間を見計らって予約を取り、なるべく待つ時間を減らし、診察の時はそばについて父のご機嫌を取りつつ、先生と話しながら治療の計画を話し、会計を済ませると足下に気をつけながら駐車場まで行く、というように、付きっきりです。母の場合も付きっきりですが、父の場合は父の感情の揺れに、静かに合わせて受診させています。

 父も部分入れ歯で、母よりも残っている歯は多いのですが、虫歯が結構進んでいる歯もあります。その虫歯の治療が少し厄介です。なぜなら父は心筋梗塞を患ったことがあり、血液をサラサラにする薬を飲んでいるからです。抜歯する時に血が止まらない可能性もあり、個人の歯科医院より、大学病院の口腔外科を受診したほうが、何かあった時には対応できるから・・・。もしうち(個人医院)で治療するなら、主治医に薬を止めたほうがいいか、飲ませたままで良いかの判断を受けてからでないと抜歯できない(したくない)・・・。

 何かあった時に個人医院では対応できないから、というのは分かる気もしますが、めんどくさいと思われてるのかなと、勘ぐったりもします。でもmizumiuの判断としては、大学病院はとにかく待ち時間が長くて、父には負担が大きい。ここなら家からも近いし予約を取れば待たなくてもいいから、mizumiuも楽。いずれにせよ入れ歯を作る必要があり何度か通わないといけないから、ここ(個人医院)で作って欲しい。という訳で、治療を進めてもらいました。歯科医さんに心から感謝です。

 もちろん父にどうしたい?と聞くこともありますが、父が判断できないことで、どうしたらいいかを判断するのはmizumiuです。例えば、手術をするか、検査を受けるか、いつするか、どうやって治療を進めるか・・・。父の代わりに父のことを決めるのですが、父のためになると思えば、父が嫌がっても決断します。かなり抵抗されたりもしますが、その辺はもう慣れっこです。でも父は私には抵抗しますが、歯医者さんの前や、あの診察台に座るとおとなしく治療を受けるので、連れて行ってしまえば、という計算もあります。

 mizumiuが決心しても、どうにもできないこともあります。口腔ケア、入れ歯のケアは出来ませんでした。服は、力ずくというか勢いで脱がせて着替えさせることはできますが、口の中にある入れ歯は、力ずくでは取れません。父は、入れ歯を取って洗浄液につけて洗うことを、とても嫌がります。毎晩毎晩、「口開けてぇ〜!入れ歯洗おう!ばい菌でいっぱいだよ!」と父に言ってもダメです。月のうち2回くらい、素直に口を開けてくれたこともありましたが、ほとんどの場合、口を閉じて入れ歯を触らせようとしません。たまに素直に入れ歯を外してくれたと思ったら、今度はきれいにした入れ歯を口に入れようとしません。朝食も入れ歯なしで食べようとしました。

 歯ブラシの習慣はもうなくなっているので、朝、ヘルパーさんが来て着替えを手伝ってもらう時に顔を洗いましょうと、洗面台に誘導してもらい、ついでに、気分が良ければ歯ブラシもすることはあります。口をうがいしてくれるだけでも御の字です。毎晩、入れ歯出して!と挌闘するのに疲れたので、デイサービスの職員さんに相談しました。そうしたら、一人、入れ歯洗浄を上手く誘導してくれる職員さんがいて、その方が父が入浴している時に声かけすると、入れ歯洗浄も無理なく行えているようなのです。本当に感謝です。

 口腔ケアは大切です。口の中をなるべくきれいに保つことで得られる健康への恩恵はとても大きいです。それに入れ歯がきちんとしていれば、普段の食事も問題なく取ることができます。食事に問題がないと、それだけで介護負担が減るし、本人も食事への抵抗感が無くなります。父も入れ歯を直してから食事の量が増え、固い物も抵抗なく食べるようになっていました。歯が痛いから食べられないとか、入れ歯が合わないとかいう口の中のトラブルを、父は訴えることが出来ないので、介護する側が気づいてやらないといけません。

 去年作った入れ歯で生活し始めてから、下の前歯が一本抜けていることに気づきました。6月の終わり頃です。いつ抜けたか聞くと、一週間くらい前と答えました。本当のところは分かりませんし、抜けた歯がどうなったのかもわかりません。でもその頃父は咳が続いていたので、7月の中旬に歯医者へ行き、入れ歯に手を加えるだけの応急処置をしてもらいました。治療は体調を見て、先延ばしにしました。そして8月の始めの頃には、もう一本歯がないことに気づきました。歯医者へ行きたくても夏バテ気味の父に治療は負担になると考え、様子を見ることにしました。最近、食事の量が減っています。夏バテで食欲がないかと思っていましたが歯も影響していると思うので、そろそろと思い、歯医者を予約しました。

 今回は恐らく、下の前歯の抜けたところの治療と、抜いたほうがいい歯の抜歯があって、それから新しい入れ歯を作る手順だと思います。父の気分を上手くコントロールして、歯のトラブル解消したいと思います。本当に高齢者にとって歯は「命」で、とても大事です。

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