糖尿病と食欲 [母]

 母を定期受診に連れて行きました。尿検査はスッピツを使用し、病院での「おしっこ待ち」はありませんでした。血液検査の結果が分かるまで約一時間かかり、糖尿病外来は受診者が多いので、それから一時間順番を待ってようやく受診が始まりました。

 母は糖尿病を患っていて肥満体で、でも食べることが大好きな高齢者です。介護をしているmizumiuは母の血糖値やHbA1cの値が毎回気になり、食事のコントロールが上手くいっていたか、体重が減ったか増えたか、薬を減らせるか増えるのか、血液検査のデータを見て、喜んだり安心したり、反省したりします。

 今回、体重が1.2kg程増えていて、血糖値も高くて、HbA1cの値も上昇してました。それにスピッツのおかげでしばらくぶりにやった尿検査で、糖が少し出ていることもわかりました。ここ最近の食事に油を多く使ったかな、量も多かったな、お盆があったし、甘い物もいつもより多かったかな、気をつけないといけないな、と反省をしてました。そして母に、「先生が炭水化物がいけないっていうから、ご飯やパンを減らそうね」と言うと、「いいの。私は血糖がこれくらい高いくらいが普通なの。ご飯は減らさない!」との返事です。母は先生の言っていることも受け入れていません。聞いている振りだけで、絶対に、「はいわかりました。気をつけます」などと言ったことがありません。

 常に変わらないことですが、母は食事に関しては目ざといというか、食い意地が張っていて、常に食欲旺盛で、毎回おなかいっぱい食べたい!という気持ちでいっぱいです。全部食べ終わっても、絶対にごちそうさまを言わない代わりに、「もうない!」とか「もっとちょうだい!」と言います。「食べたから、ないんでしょ!もうごちそうさまだよ!」と言うと、横にすわっている父の残りをねらって、隙あらば手を伸ばしています。

 父は母がちょうだいと言えば、自分の残りをあげます。mizumiuがそれを見て、「あげちゃダメだって言ってるでしょ!」とお皿を取り上げると、父は笑いを堪えながら、かすれた声で「愛しているから」とのたまいます。それを横で聞いた母は「お前にもそのうちそういう人ができるよ」と、上から目線で勝ち誇ったように、言い添えます。mizumiuは、「そういう問題じゃないだろ!!それなら早く私を解放しておくれ!お父さん、食べないなら片付けるよ!」と言って片付け始めますが、父と母は二人で笑っています。父の分を平らげた後にmizumiuが気づくことも多いのですが、母は知らん振りを決め込みます。

 時にmizumiuがイライラしてて、「もう食べちゃダメ!」と母を叱ると、父は母をかばいます。父に母が食べ過ぎると、血糖値が上昇してコントロールできないと、合併症の恐れも高くなる、もう一度脳内出血を起こしたら、それこそ寝たきりかもっと麻痺が出てくるかもしれないと説明しても、分かったような分かっていないような感じで、自分の食べ残しの入ったお皿を母の目の前に置きます。そんな父に甘やかされている母なので、食事を食べ終えても、ごちそうさまはまず言わないし、「お腹空いた」とか「お腹いっぱいじゃない」とか「もっとちょうだい」を言い続けます。その食欲をどうにか出来ないものかなと考えるのですが、とにかく食事だけが楽しみな母を相手に正直どうしたらいいか分かりません。

 そんなことを考えながら、「お母さん、合併症も心配だし、今回は薬が増えなかったけど(新しい薬を増やすことを医者は提案しましたが、母は拒否しました)、8週間後血糖値が下がっていなかったら、お薬増えるよ。だから食事を減らして、もっと運動しようね」と言うと、母は、診察室のほうを指差して一言「やぶだよ。」と平然とのたまうのです。なんてことを!と思いましたが、母の食への執着にどうやってうまく付き合って行こうか、コントロールはmizumiu次第ということでもあるので、言わせておきました。母に反省の色無し、です。食べる分、どうやって自宅でも運動させようか、母のやる気スイッチはどこにあるのか、病人の高齢者相手にあんまり厳しくしすぎるのもな・・・、介護は毎日やること本当に多いです。
 
 

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