帰る!と言う時はドライブですが、実は・・・。 [父]

 先日父がまた「帰る!」と言いだしました。何度か玄関からいつもの椅子へと連れ戻していたのですが、3度目には歩かせようと思い、「いってらっしゃい!」と言ったら、mizumiuの車へ直行。「家まで送ってくれ!」とのことでした。

 父は助手席に乗り、mizumiuを待っています。その日はたまたま夕飯が遅くて(6時過ぎ頃)準備をしていたのを途中で止め、父に後ろの座席に乗り直してもらい、母も乗せてドライブへ行きました。中途半端な時間帯だったのでドライブが長引くと思い、その間母を一人で残すのは心配だったので、母も一緒に連れて行きました。父は自分の家へ行くと言っています。「どうやって行くのか教えて!」と言うと、父は「まっすぐ!」と言い、それに合わせて走らせます。父は、以前住んでいた場所、昔父の実家のあった場所への道は、まだちゃんと覚えていてナビゲーションできます。

 その日はお昼から母を眼科へ連れて行ったので、デイサービスはお休み。朝からずっと母の世話をしていて、mizumiuも母も疲れていたので、正直父が家へ帰ると言い出した時には、めんどくさいなと思っていました。でも致し方ないことなので車を走らせました。途中でコンビニに寄ってmizumiuがトイレを済ませて出てくると、父の気持ちが一変。「家へ帰る」から「家へ連れて行って」に変わっていました。「ラッキー!もう帰れるぞ!」と心の中でガッツポーズして、「お父さん、どこの家へ行くの?どこに家があるの?」と聞くと、「知らん!」。「じゃ、私が知っている家へ帰っていい?」と続けると、「どうぞ」の一言。すぐUーターンして帰りました。父も疲れていたのです。

 でも行きも帰りも道路が混んでいたので、6時半過ぎに家を出て、家に戻ったのが、10時前。夜ちょっとだけ外出して人に会う用があったのに、いろいろと片付けたいこともあったのに、もうエネルギーが残っていません。母は歯磨きしてすぐ寝ました。でも父は、元気なんです。というか意識がハッキリしていて、TVの前から動きません。それに、mizumiuが「もう寝ないの?11時過ぎているよ」と言うと、「うん、そろそろ家へ帰る」と言うではありませんか?!。帰ってきたばっかりだろ!と心の中で叫んでから、「今日はもう遅いから、ここに泊まって」と父にはやさしく言いました。

 しばらくして父は、もう一度玄関から出ようとしたので、今度は少し力を入れて阻止し、ベットへ連れて行こうとしました。すると父は「わかった」と言い、またテレビを観続けていました。mizumiuは疲れていたので眠かったのですが、父がまた出て行く可能性が高かったので、眠れませんでした。でも12時を過ぎた頃、もうダメだと思い、TVの電源を消し、父をベットに促しました。「12時過ぎたから、もう寝て!!」。父は時計を見ながら、「さっき車に乗っていた人は?」と聞いてきたので、「もう寝てますよ!」と言うと、自分もベットへ向かいました。

 ようやく寝てくれた、と思いましたが、もしかしたら夜一人で出て行くかもしれないと思い、それから一時間くらいはがんばって起きてました。次の日の朝起きたら、父がちゃんとベットで寝ていたのでほっと一安心。でもいつもより、1時間半程早く起きて椅子に座っていたので父に声をかけると、またベットに戻ったり、トイレに行ったりを繰り返しています。便秘のサインです。そこで父の排便をビニール手袋を使ってお手伝いしようとしたら、とても固くて大きな便が肛門付近にあるのに気づきました。

 昨夜の家へ帰ろうは、これが原因かと納得できました。もっと早く気づいて、トイレに誘導できていたら、mizumiu達もドライブしなくてよかったのにな〜。便は肛門から少し出てきている状態で、止まっていました。あんなに大きなうんこが出ないと、本当につらかったと思います。20分くらいホースで肛門に水をかけ、固い塊を崩しながら、肛門の周りを硬い便を感じながらマッサージして、大量の排便が終わりました。ついでに、朝シャワーを浴びてさっぱりした父は、朝の大仕事が終わったのでまた一眠り。ヘルパーさんがくるまで寝てました。
 
 父と母の排便の仕方を見て思うのは、力む、いきんで出す、というのが出来ない、または力が入らなくなってきているということです。だから自然に出てくるのを待っているみたいなのです。でもなかなか出てこなくて気持ち悪いから、父の場合は立ったり座ったり、ベットに行ったり、何度もトイレに行ったり・・・。徘徊の原因の一つに便秘があると、何かで読んだか、観たか、した記憶があるので、関連づけて考えてしまうのですが、徘徊がある高齢者の排便コントロールは、とても重要だと思います。高齢者自身は、自分ではどうしようも出来ないようなので、介護する自分達が気をつけてあげたいなと思います。

 
追伸 
 ドライブはしんどいことばかりではなくて、車の中では父と母と三人で会話を楽しんでもいます。たわいのないことですが、普段滅多に自分から発言しない父、最近だいぶ口数が減った母との会話は、mizumiuにとっても大事な時間の過ごし方の一つです。

 
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