甘〜いお菓子は食べさせたくない。 [介護etc.]

 カサカサ、ごそごそと音がします。おとなしくテレビを観てると思っていた父と母が、mizumiuに隠れてお菓子を食べようとしています。母は父に袋を開けてもらい、一口かじっていました。父はこれから開けようとするところ・・・。

 「こらー!誰が食べていいって言った?これは甘すぎるから、ダメだって言ったでしょ!」母の食べかけのお菓子を取り上げ、抵抗する父のお菓子を取り戻し、説教2分。
「お父さんが取ってきたの?お母さんに取って来いって言われて?ダメだよ。これは甘すぎる。血糖が上がりすぎちゃうでしょ!」と言っても、二人は食べさせろと言って聞きません。でもこのお菓子は明らかに二人にはNGな食べ物。没収しました。

 このお菓子は、従兄弟の兄さんが「お父さん、お母さんに食べさせて」と持ってきてくれたものです。以前もお菓子を持ってきてくれたので、その時も、わざわざお菓子なんか持ってこなくてもいいと言ったのですが、兄さんは、「あんたにじゃない、お父さんとお母さんにあげなさい」と切り返してきました。そう言われると何も言えなかったのですが、今回ははっきりと「お菓子はNo!」を伝えました。「お菓子は持ってこなくていいよ。お母さん糖尿病だし、血糖が高いからね。お父さんの血糖は安定しているけど、お母さんは何でも食べたがるから、こんなに貰ったら、大変なことになる」。

兄さんは糖尿と聞いて、はっとしてましたが、「じゃ、今度から1つにする」と返答。いや、一つでもダメなんですけどね。「100%フルーツジュースは大丈夫だから、飲ませなさい」。「ジュースは吸収が早くて、血糖が急上昇するから、できれば飲ませたくない・・・」と心の中でつぶやきました。でも顔は笑顔で対応。兄さんの好意なのでありがたく頂戴して、父と母に食べさせてやりたい、というのはやまやまですが、父はお菓子を食べて食欲がある程度満たされると、食事をしなくなってしまうし、血糖の高い母は、甘いものはセーブしないといけません。お菓子を貰ったことを言わなければいいのですが、それだと兄さんの好意が父と母に伝わらない。そこで兄さんのことを伝えると、「ちょうだい!」となるので、難しいところです。

 前回は、頂いたお菓子をmizumiuの友達のところへ持って行きました。子どもがいる家庭です。おやつとして友達も喜んでくれました。今回はフルーツケーキの袋を一つ開け、父と母に半分ずつあげました。mizumiuも味見として少しかじりました。甘ーい!甘すぎる!お父さん、お母さんにはダメだわ、と思い、残りを台所に置いていました。そしたらそれを父が見つけ、母に一つ、自分に一つ、食べようとしていたのです。

 お菓子を取り上げ、母にダメだよと諭していたら、次のような会話になりました。
「お母さん、これ甘すぎるから食べちゃダメ。さっき一つあげたでしょ!」。
「一つ食べたっけ?」。
「あれ?一つの半分だったね」。
「ちゃんと一つくれないから、また食べたくなるんだよ」。
「こんなに甘いのまるまる一つあげられるかいな!!」。
「ちょうだい!」。
「だめ!」

 母は食べ物に関することになると、やけに正確に把握するところがあり、丸々一個食べていないと主張したのです。甘いお菓子。砂糖のたっぷり入っているお菓子。柔らかくて美味しいお菓子。父と母にとってお菓子は魅力的です。一般的に年寄りは、「食べること」が楽しみの一つになっています。兄さんの心遣いも入っているお菓子。これを食べたからと言って、すぐに病気になるということも、病状が悪化するということもないでしょう。でも、父と母の体調管理のためにはセーブしていかなくてはなりません。時を見て、このお菓子達は、mizumiuの友人宅へ引越していくと思います。兄さん、ありがとう。心だけいただいておきます。
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