脚の衰えと排泄ミス

　ここ一月程前くらいから、父の脚の衰えが目に見えて進んできているようです。家の中でも転ぶようになりました。それに伴い、夜間のトイレへ行く回数も減り、ベットのシーツがおねしょでぐちゃぐちゃになります。それに・・・、

　うんこのお漏らしも増えました。以前のブログで、父が腰パンならぬ、お尻丸出しパンツスタイルでいることを書きました。父はお尻を出すくらいパンツを下げて履いています。リハビリパンツやズボンを腰まできちんと履くのが嫌なようで、無理にパンツを上げようとすると怒ります。「濡れているから気持ち悪いんでしょ！」と言って、着替えさせようとすると、それも嫌がります。父は常にちょっとずつお漏らししているみたいで、しかもお尻丸出しなので、それをリハビリパンツや尿パットがキャッチせずに垂れ流しの状態になっています。それで父の座るイスやベットはおしっこで濡れてしまうのです。夜間も歩くのがめんどくさいのか、歩けないのか、お尻出したまま寝るので、おねしょで濡れます。父のベットに敷いてあるタオルを洗う回数もぐんと増えました。

　おしっこならまだいいのですが、肛門のコントロールも効かなくなったみたいで、急に便が出てきてしまい、床に便が落ちたり、ズボンや服やベットに便が付いていたりして、mizumiuの世話の負担も増えました。父はおしっこがしたくなると、トイレに入る前に、お○ん○んを出してしまうので、床におしっこの道が出来てしまいます。尿や便が出てくると、身体の動きが止まってしまい、トイレに入る５センチ前の床におしっこをしたり、うんこを落したりします。「せめてトイレのタイルにしてよ！」と言いますが、出始めたら最後、身体が動かないみたいです。

　mizumiuは、家の中でうんこを踏む経験も何度かしました。父の落としたものです。これも老いの現れだとあきらめていますが、そう言う時は10秒くらい大騒ぎしながら片付けます。そして父のお尻を洗い、新しい服に着替えさせます。大きな声を出しながら便を片付けたほうが、なんとなくですが早く片付くような気がします。「こんなところに落としやがってぇ」と、ぐっとこらえると、ストレスがたまるような気がします。大きな声でふざけたことを言いながら便の片付けをする、これも自分を守る方法です。

　一昨日は、トイレの前で立っている父のお尻から便が出てくるのを目撃しました。思わずぎゃーと叫んでしまいましたが、すでに落ちている便もあり、床もズボンも父のお尻も汚れていたので、片付けて洗って着替えさせてを20分程でやりました。２時間程前に着替えさせたばっかりだったので、タイミング合わなかったな〜、洗濯物が増えちまったよ〜と思ってもしょうがないです。便は出ないと困るものなので、排便そのものは良い事なんだけど、コントロールを失うと大変なことになります。これも現実の老いの姿です。mizumiuが家にいるときならすぐに片付けできるのですが、ちょっと家を空けているときに便を落とされると、分からないで踏んでしまったり、臭いが取れなくなると困るので、ちょっと余計に厄介です。

　父がおしっこやうんこのコントロールが出来なくなっていることよりも、脚の衰えの方が介護負担が大きいなと強く感じています。今までも歩幅が小さかったりバランスを失ったりしていましたが、体幹がしっかりしていたのか、転ぶことはなかったのですが、最近は不安定さが増してきました。一人では６、７ｍ歩くのもだいぶ難しくなりました。父は歩こうとすると、身体が前のめりになり、元の姿勢に戻す事も出来ずに止まってしまいます。上半身が前に出ても脚が動かない、一歩が出ないので、誰かがそばで支えなくては倒れそうになってしまいます。また目標物、イスとか手すりとかが近くなると動きが小刻みになり、それに動きが早くなり転びそうになります。なぜなのか原因はわかりません。脳の萎縮が進んだのか、筋力の低下か、素直に老化現象なのか。そのような状態でも、父は精神的には落ち着いていて、自分の好きなように過ごしている感じです。朝、ベットから起きたくなくて、起こしにくるmizumiuを見て何も言わずにニコニコ笑っている顔を見ると、まだ大丈夫だと安心してしまいます。

　父がもっと積極的に動いてくれたらと思うのですが、それはこちらの都合なので、父の好きなようにさせていますが、少しずつ少しずつ出来ないことが増えてくるのを見ると、確実に老いているんだなと感じざるを得ません。それでもあのニコニコとうれしそうな顔を見ると、まぁいっかぁ〜と思う自分もいます。

　

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