町中で見かける捜索願い [その他]

 ここ10日ほど、車を走らせていると何度も見かける「この人を捜してます」のポスターがあります。男性、73歳、行方が分からない、連絡先の番号、これくらいしか運転席からは見えません。今日も市役所の近くで、縦1m横70㎝くらいの大きなポスターも見かけたので、まだ見つかってないのかもしれません。

 この狭い沖縄で高齢者が行方不明になるなんて、と思うかもしれません。すぐ見つかるでしょうって思うかもしれません。でもいなくなって、見つからない人もいるのです。探しているご家族の心中を思うと、どこかで無事に過ごしていてくれたらな、早く見つかって家に帰って来て欲しいな、と祈るような気持ちになります。

 mizumiuも何度も父が居なくなってしまい、探しまわった経験もあるし、警察に捜索願いを出したこともあるので、ポスターを見ると人ごとではない気になります。以前、近所のスーパーの掲示板にも、別の高齢者の方の捜索願いの張り紙があり、しばらくその前から動けなくなってしまったことがあります。特に、「行方が分からなくなってから二週間経つ」とか書かれてあったので、その方の無事をただただ祈っていました。

 警察に捜索願いを出して、家へ来てもらったときに言われたことですが、どんな服を着ていましたか?と聞かれ、服の特徴を話したら、「徘徊をする傾向がある人であれば、毎日どのような服を着ているのか、写真を撮っておくといいですよ。こちらも探しやすいですから」と言われました。毎日着替えの服を用意しているので、父がどんな服を着ているかは、ほぼ明確に描写できますが、写真を撮っておくということは頭に無かったので、なるほどと思った記憶があります。

 認知症の高齢者は、家に帰る道を忘れてしまったり、自分がどこにいるのか、何をしているのか分からなくなったりします。それを周りで見かけた人が気づいて、声をかけてあげたり、必要なら警察に連絡してあげたりできたら、大きな騒ぎにも出動要請にもならないと思います。でも、なかなか難しいですね。

 父の場合も、一人でバスに乗って、しかも無賃乗車で、遠くまで出かけたりしてました。その間、多くの人が父を見ているはずですが、何かしらの連絡がきたことはありませんでした。あたりまえですよね。最近は携帯電話のGPS機能で居場所を特定できることもありますが、携帯を持って出かける高齢者ならいいですが、父のように何も持たずに出かける高齢者もいるので、必ずしも高齢者の徘徊対策に使えるとは限りません。

 もしかして、と思って声をかけても、プライドや心配をかけたくないと、高齢者が手助けを拒否してしまうこともあるでしょう。でもそう言う時は、一言警察に連絡したらどうかなと思います。またはぐったりした感じて座っている高齢者を見かけたら、お水やお茶を与えて欲しいと思います。歩き回って汗かいて、熱中症になったり脱水症になったりすることもあるそうです。高齢者の脱水症は命に関わるので、誰かしら保護したら、まずは水分を取らせることが必要だと思います。

 捜索ポスターを見かけたのをきっかけに、父の今までのことを思い出してみると、いなくなっても無事に帰ってきた、または保護された、事故に巻き込まれなかった、変な悪い人に絡まられなかった、などなど、とても幸運だったんだなと思います。介護しているmizumiuは大変な思いをしてきましたが、父の今の状態があるのは、恵まれていたからだ思うと、父を支えてくれた方々に、感謝の気持ちでいっぱいになります。

 

 

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