「特養」ではなく、「老健」でした。 [介護etc.]

 先日のブログで、父と母が「特別養護老人ホーム」に入所できるかもしれないと書きました。でも実際は、「老人保健施設」でした。

 それでも、父と母が二人同時に入所できて、しかも二人部屋に入れるというのは、滅多にないことだそうです。ケアマネージャーもその点はとても驚いていて、「つい先日話をしたら、空きがでましたって連絡があったんです。これほどのタイミングはまず無いですよ。最低でも3ヶ月は待ちますから」と言われました。

 mizumiuは、最初両親を「有料老人ホーム」に入れようと思い、6月に入所させる予定でいました。それが、急に別の施設の話が舞い込んで来て、「特養」と「老健」を勘違いし、何がどう違うのか頭が混乱している中、どこが一番両親にとってベストなのかを知る必要がありました。そこでまずは「老健」の相談員と面談しに行きました。「老健」側がすでに父と母の情報を持っていたので話がスムーズに進み、利用料金、介護体制等、いろいろな話を聞くことができました。

 まず両親を5、6年預けるつもりでいるmizumiuは、入所期間について質問しました。「特養」と違って「老健」は、基本3ヶ月間しか入所できないので、3ヶ月経ったら追い出されるとか、行くところが無い人は、病院に入院するとか、別の「老健」に移動させられるとか言われているからです。すると「老健」側は3ヶ月毎に見直しはあるが、3ヶ月経ったからと言って、すぐに出て行けということは無いし、法人として高齢者の介護を支援する施設がいろいろあるので(「特養」、「グループホーム」、「シルバーハウス」、「デイケア」、「デイサービス」、「小規模多機能型居宅」)その中で移動したりできるから、その点は安心して欲しいと言われました。

 介護の必要な高齢者の方々は、最終的に「特養(特別養護老人ホーム)」に行くという形になるそうです。そこは父と母の年金内で利用することが出来るので、「有料老人ホーム」に比べると料金が少なくて済みます。多くの方がそこへ入所するのに、空くのを待っているそうですが、だいたい3年待ちくらいだそうです。でも今は、順番待ちというよりは、介護度の高い人から順に入るそうで、父と母も申し込みだけはしておくことになりました。

 もし「老健」に入ったら、今まで通っていたデイサービスへは行けずに、「老健」内で過ごすことになります。その点で言うと、母の好きなプールとも全自動のお風呂とも、父の慣れ親しんだデイサービスともお分かれすることになります。でも「老健」にも週3回リハビリがあり、作業療法士や理学療法士など専門の方がついて機能訓練をしてくれます。そこの「老健」には合計で100名近くの利用者がいるそうですが、実際に父と母が入所する予定のフロアを見学したら、思っていたよりも静かな環境であること、山の上にあるので周りは緑が多くて見晴らしがよく、東シナ海を見渡すことが出来ることなどが分かりました。日中を過ごす広い場所にテレビが一台しかなかったので、テレビ好きな両親には物足りないかなと思いました。

 「老健」の後は、「有料老人ホーム」の話を聞きに、母の通っているデイサービスの所長さんと相談員の方と面談してきました。一月にかかる費用は「老健」とほぼ同額です。デイサービス側からは、母が利用しているデイサービスを、ゆくゆくは父にも利用してもらいたいし、別のデイサービスの利用は週1、2回にして欲しいという要望がありました。定員11名につき、介護士が日勤で3人、夜間は1人入るそうです。「終の住処」と考えていただいていいということで、寝たきりになっても「看取り介護」するそうです。備え付けの家具を置かないので、タンスなど普段使っている家具を部屋に置くように準備することなど、いくつかの点で「老健」と違いました。


 正直、父と母にとってよりベターな場所がどこなのか、mizumiuにはまだ判断できません。ケアマネージャーとも、入所について話をしました。ずっと「有料老人ホーム」への入所を検討してきたmizumiuにとって、急に新しく「老健」が出て来たので、混乱しているのは分かる。料金が同じなら、今まで利用してきたデイサービス系列の「有料老人ホーム」の方が安心できるのも分かる。でも「老健」にこのような好条件で入所することが出来るのは本当に滅多にない機会なので、せっかくだから、ショートステイを何度か利用してみて、父と母の反応を見てはどうかと言われました。

 また、プールを続けたいと言う母の気持ちもわかるが、父がプールを利用する見込みは限りなくゼロに近いし、果たしてそのデイサービスに父がなじめるかどうかも分からない。比較的元気な人が来ているデイサービスだから、職員さん達が父に対応できるかどうかも分からない。それと比べて「老健」なら医療体制もしっかりしているし、認知症対応も確実。まずは父と母に「老健」を知ってもらってから、判断していくという話に落ち着きました。という訳で、4月に入ったら、すぐに何度かショートステイを入れてみて、父と母の感想を聞くことになりました。

 もし、「老健」に決まれば、4月末から入所を受け入れると言われてます。「有料老人ホーム」は6月からの予定だったので、一月早く、mizumiuが介護から離れることが出来ます。それに「特養」に移れたら、一月に必要な利用料金も引き下がります。いろいろな条件を出して行くと、それぞれがそれぞれなのが分かってきました。もちろん、父と母の気持ちを最大限に考慮したいですが、「老健」を3ヶ月利用してみて合わないようだったら、「有料老人ホーム」に移ればいいのでは?という考えも出てきました。その時には定員がいっぱいになっていたら、別の場所を探すことになります。でもひとまず「老健」を利用するというのが、これから取る選択だという結論には達しました。

 父と母に「老健」の話をしたら、父の反応は相変わらずでしたが、母は、mizumiuが側にいない、急に3ヶ月も家を離れる、というのがショックらしく、嫌だと言い出しました。「また一緒に住むための入所だよ」と静かに話すと、しぶしぶ納得したようです。「もし家に居たいのなら、他の娘達に、自分たちを介護してくれって頼んでみたら?」とmizumiuが言ったら、「それはできない」と言っていました。「頼みたくないの?、それとも面倒見てくれないと思っているの?」と聞くと、「あいつらには世話はできん」と、母らしい答えでした。ひとまず、父と母の入所は、段階を踏んで行くだけです。これからの問題は、これからのmizumiuの方向です。あと収入の確保。それがいっちばん大事で、しかも急務。

 







 

 
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