映画「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」観てきました。 [日常etc.]

 先日、「ネブラスカ」観てきました。mizumiu一人で観てきました。母と行ける映画館は、駐車場から映画館まで雨に濡れない、バリアフリー、移動距離が短くて、安全で、という条件があります。今回観た映画は、そのどれも当てはまらず、障害者用のトイレもないところなので、一人で観てきました。

 簡単に映画を説明すると、自分は一万ドルが当選したと思い込んだ父親が、賞金を受け取りに行くと言いはり、手に負えないので、息子が一緒について行き、その途中でいろいろな人と会い、父親との新たな関係が出来るというお話。

 高齢になって、もしかしたら認知症のような病気も出てきて、徘徊とか、記憶があやふやになって行く父親との関係を描いているのかと思っていたのですが、ちょっと違ってましたね。もちろん、その辺も描かれていましたよ。mizumiuも父の徘徊には何度もつき合ってドライブしたり、いなくなった父を捜しに行ったりしたので、息子の気持ちもよく分かるなと思いながら観てました。両親と話が通じないとか、でもそれは別に認知症だからではなく、まったく見ている、考えている視点が違っていたりしたからで、端から見ると滑稽に思えるけど、当事者たちにはいら立ちとか諦めとか、疲労感でいっぱいになる感覚。そういった親子の会話のズレ、mizumiuも経験したな〜と思いながら、観てました。

 映画に出てくる人たちが、ほぼ全員、ダメ人間というか、憧れるような人がいないのが特徴的で、誰一人完璧な人間なんていないんだということを見せつけられたような気がしました。それぞれに生きている環境があって、その人なりに抱えているものがあるのだと。負け犬人生とまでは思わないけど、自分はこのままでいいのかとか、家族に何かを残したいとかいう思いは誰の心の中にもあるってこと。息子は、振り回されながらも、父親の気持ちに初めて気づくことが出来た。それであのラスト。

 mizumiuも両親を介護しながら、自分が親になったような気がしたことあります。今まで、親だったらこうだろうという理想を持っていたのは自分だったってこと。親も完璧な人間ではないこと、いろんな葛藤を抱えていたということ、今までは考えもしなかった事にはっと気づかされて、思いっきり成長させられたりもしました。人間は完璧じゃないんだ、でも誰だって最初は自分の理想に近づくために生きていたし、それが叶ったかどうかは分からないけど、端から見た姿なんて、どうだって良くて、自分がどう見るか、感じるか、自分や他者とどう関わるかのかが大事なんだと。

 映画「ネブラスカ」、モノクロで、ちょっと退屈で、スーパーヒーローも美人も出てこないけど、自分がどう生きたいか、親との関係、家族ってなんだろうと、静かに振り返る時間でした。
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