施設利用者さんたちとのお付き合い。 [介護etc.]

 父と母が入所している施設のフロアには、様々な利用者さんがいます。父と母のように夫婦で利用されている方々もいれば、お一人で入所されている方もいます。

 父はリクライニング式の大きな車椅子に座っていて、全介助状態ですし発語もないので、他の利用者さんとの関係はほとんどありません。だから他の利用者さんの話をするのはもっぱら母で、母なりに、いろいろあるんだなと思って聞いています。「ナントカさんっているじゃない」と利用者さんの名前を言われても正直mizumiuは分からないのですが、こんな人、あんな人と母が説明するのを聞いていると、よく人を見ているなと思います。

 お話ができたり、mizumiuのことを知っている利用者さんとは、声をかけたりかけられたりして会話しています。母の側に座っていると、突然ご自分のことを話し始める人がいたり、mizumiuの手を握って、自分の顔に当てて笑顔を見せる人がいたり、体や表情の動きはほとんどないけど、目を合わせて小さな声でご挨拶してくれたり、動く手を揺らしながら前に出して、お互いにげんこつタッチしたり…。

 もちろん、意思疎通が出来ない利用者さんもいます。でもそこは介護の経験を生かして、その人に合わせて対応してます。職員さんと思って話しかける人もいるし、それにmizumiuは話しかけやすいみたいで、こちらが???な内容を何度も繰り返す人もいます。

 様々な老いの症状の裏に、その人のこれまでの人生というか、生き様が現れているなと感じる事もあります。うまく言えないですが、いろんな経験を持った人たちなんだろうな〜と感慨深く感じる時があります。人に迷惑をかけたくないとか、病気になりたくないとか、年を経ることに対する恐怖みたいなものを誰もが持っていると思うのですが、どのような状態であれ、生きていて、生かされていて、他者と時間を共有できるのは、いいなと思います。

 父と母の介護をしていなかったら、出会う事などなかった人たちです。次に会った時も、笑顔で、人生の先輩として、楽しい時間が持てるといいなと思います。


 
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