お父さんが帰ろう、帰ろうって言うんだ…。 [母]

 月曜日のお昼、母から電話がありました。

 「お父さん、食事を食べる量が減っているし、お家に帰ろう帰ろうって言うし、Mが来ないと、分からないよって言っているけど、帰ろう帰ろうって、何度も言ってるよ。痰も出にくいし、自分で出せないから、吸引されているよ。だから会いに来て」。
 「お母さん、お父さんが帰ろうって言っても、で〜んと構えて、大丈夫だよ、ここで私も一緒にいるよとか言ってさ、お父さんのこと励ましてあげて。今日は会いに行けないけど、またすぐに会いに行くからね」。

 こんな感じで、母は電話をかけて来ます。普段の父は、静かで自発的な発語はほとんどないのですが、薬が効いていると覚醒して、言葉を発します。覚醒していると言っても、認知症であることは変わらないので、発する言葉が、意味をなす言葉でないこともあるし、母の言うことを聞かないこともあるのです。

 自宅介護している時、病院へ連れて行くなど外出すると、父は「帰ろう、帰ろう」を連発していました。家にいるのに、帰ろうと言う時もありましたね。mizumiuは何度も同じ会話をしたり、なだめたり、気分転換するために少し歩いたりして、父の「帰ろう、帰ろう」付き合っていました。まだ自分で歩けていた時は、一人で勝手にいなくなったりして、探しまわったり、反対にわざと歩かせて、車で先回りしたり、いろいろなことがありました。

 母は、不安になると全部mizumiuに持ってきます。電話してくるのです。不安を一人で抱えきれないというのもあるだろうし、父のことを言ってるけれども、本当は母がmizumiuに会いたいというのもあります。素直に会いに来てと言えない母なので、その辺は、娘のmizumiuが大人の対応をしています。でも電話で話をすると落ち着くみたいなので、忙しい時に電話が来たり、そう何度も会いに行けないと思ったりもするのですが、「お母さん母頑張れ〜!」と励ましています。

 例え、「お家へ帰ろう、帰ろう」であっても、何かしら言葉を発してくれるほうが、何の反応もしないより、ずっと良いような気がします。もちろん、何も反応してくれないからと言って、こちらの言っていることが分からないということではないことも知っています。介護をしていく中で、言葉を話す、声が出るって、とても大きな違いだと感じています。

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