ちょっと思い出してみる。 [父]

 今日、玄関を出入りする時に、靴箱を見ながら、父が毎朝デイサービスへ通っていた時の様子を思い出しました。

 玄関にはmizumiu手作りのすのこの靴箱があります。まだ父の革靴もおいてあります。夜中歩いている時に、周りに気づかれやすいように、靴のかかとにライトに反射するテープが貼ってあります。父は、デイサービスへ慣れるまでに結構な時間がかかりました。でも慣れてからは、いつものお決まりのパターンで支度をして、靴を履いて、お迎えの車に乗っていました。

 まだ自分で靴が履けた時は、靴べらを使って靴を履いたり、靴べらを使えなくなったら、すり足のような動作を繰り返して、かかとを靴にねじ込んだり、周りで見るとちょっと危なっかしいのですが、ダンスをしているようでもあり、楽しい気分で送り出したのを思い出します。
 
 自分で靴が履けなくなると、職員さんやヘルパーさん、mizumiuなどが介助するのですが、靴を履く順番とか、手を置く場所とか、父なりのルールがあって、それをみんなが覚えて手助けするという連携が出来上がっていました。父がまだ歩けた時は、徘徊も失禁もあって大変でしたが、全介助の介護度5になった今の父を見ると、人は老いていくのだなと改めて感じ入ります。

 介護をするようになってからの父の姿から、本当に多くを得たなと思っています。お見舞いに行って、意識がはっきりしている時の父に会えるととても嬉しいし、食事を完食すると嬉しいし、話そうとしてくれる父を見ると嬉しい。本当にいろんなことを父から与えてもらっていると思います。


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