癪に障るそうです。 [母]

 普段の母は穏やかで、まわりの利用者さんともトラブルなく、何人かの人には好かれています。結構他の利用者さんを観察して見ていて、その人物像を細かく話してくれる事もあります。

 そんな母ですが、癪に障る利用者さんもいて、一人はエロスが花開いた女性の利用者さんで、もう一人は男性の利用者さんです。上から目線で話す、認知症もある方です。その方には、母がつけた呼び名があります。なんでそんな名前つけた?というくらい、結構強烈な命名です。その利用者さんは特徴のある顔で、そこと動物を合わせて作ったみたいです。なんでその動物なの?と聞くと、またどこから仕入れた知識なのか分かりませんが、その特徴にピッタリで、母の嫌悪の度合いも十分に表現されているのです。ここでは敢えて書きませんが、その呼び名を言う時の母は、ふだんの母からは想像できないほど、声が冷淡になります。

「あの○○(呼び名)、自分を何様だと思っているんだろうね」
「どうしたの?何かあったの?」
「ほら、今、私たちの前に座っている、少し認知症が入って同じ話を繰り返すAさんがいるだろう。あの人と私がしゃべっていたんだよ。そしたら、○○が来て、僕の名前が出ましたか?って聞くんだよ。私が、いいえ出ていませんよって言ったらさ、僕の名前を出してもいいですよ。何か問題があったら、あなた達の名前より、僕の名前を使えば、事は収まりますからって言ったんだよ」
「お母さん達が、トラブルに巻き込まれたら、自分の名前で事が解決できるっていうことかな。病気になる前は、結構影響力を持っていたのかもね。何をしていたのか、詳しくは知らないけど」
「自分の名前出せば、問題ないですって、何様かね」
「お母さん、あの人の言う事に結構イライラしているね。その呼び名も強烈だし。相当、嫌いだよね」
「嫌だね。こっちの話に勝ってに話に入ってきてさ。なにが僕の名前だよ。あの人、よく飲み会しましょうって職員さんたちに言うんだけど、職員さんが、じゃお金払ってくださいねって言ったら、絶対にうんと言わないんだよ。ケチなんだよ。自分は絶対にお金出さないよ。なのにパーティーしろしろ、うるさいし」
「どこぞの社長さんかなにかで、上の立場にいたんだろうね。だけど、お母さんがイラつくのは、お母さんの何かを刺激しているんだよ。別に気にしなければいいだけなのに。言わせておけばいいのにさ」
「私は嫌だね…」

 集団生活だから楽しい事ばかりではないのも分かりますが、上から目線の利用者さんには、たびたび神経を逆なでされているみたいです。母は、割とおおらかな性格で、過去の気まずい出来事も水に流すこともできる人なのですが、この方とは容易には相容れない感情があるようです。mizumiuは母にストレスが溜まらないように、おしゃべりに付き合います。






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